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【てんかん持ちの現役看護師が伝える】痙攣時の対応

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電車や職場、学校でてんかん発作や痙攣!
職員だけじゃなく、一緒にいると対応に迷いますよね?

痙攣の原因は様々です。
熱性けいれんやてんかん、脳腫瘍や低血糖など。
今は「てんかん」や「熱性けいれん」という病気が周知されつつあり、学校や保育園、職場でも対応が求められたりすることもあるでしょう。

しかし、いざ痙攣したりすると対応に困ったり、知識としてはあるけど動けない、という方が多いと思います。
そこで今回は痙攣時の対応を簡単にまとめていきたいと思います。

自分の目の前で痙攣している人がいたら

1.周囲のものをどかして、安全な環境を作る

まずは痙攣している人の傍にあるものをどかしましょう。動かせない場合は仕方ないので、できるだけ物と距離を取れるように環境を整えましょう。

痙攣しているときは意識がないことがほとんどで、痙攣している最中にどこかを打ったり、怪我をしていることも多々あります。そのため、怪我をしないように周囲の固いものを中心に、危ないと思うものは離すようにしてください。

2.気道を確保する

痙攣中に泡を吹いてしまったり、どこかを打って嘔吐してしまったり、舌を噛んでしまう人もいます。前述した通り、痙攣中は意識がないことが多いため、自分で気道を確保することが難しく、窒息してしまうこともあります。
そのため、痙攣があったときには首を横に向けて、吐いたりしたときに窒息しないように体勢を整えてあげましょう。

※ただし、無理に動かす必要はないので、難しいようであれば唇の色が悪くないか、嘔吐していないか、呼吸はできているか確認して見守るようにしましょう。

救急車を呼ぶのはどんなとき?

痙攣のときの対応を知って対応できても、どうなったら救急車を呼んだ方がいいか、病院に行ってもらった方がいいのか、判断に迷うことがあると思います。
そこで、必ず救急車を呼んだり、受診をしてほしい場合もお伝えします。

1.痙攣が止まらないとき

てんかんを持っている方の場合、1-3分程度で発作が落ち着くことが多いです。そして、繰り返す方でも2、3回の方がほとんどです。
職場や学校、保育園でもどんな発作でどれくらいなのか、伝えてあることが多いと思います。
しかし、そのような基礎疾患がなく痙攣が止まらない場合は病院受診しましょう。

※痙攣が止まらない=2分以上痙攣が止まらない、1-2分程度の痙攣を繰り返す場合

2.唇や顔が青紫色で呼吸できていない

痙攣しているときは呼吸が乱れて息が荒くなります。また、一時的に呼吸が止まる人もいます。
このようなときは一時的に唇が青紫色になったり、呼吸していないように見えることもありますが、少しすると血色がよくなってきたり、呼吸が整ってくることが多いです。

しかし嘔吐したり、唾液が飲み込めずに溺れるように窒息してしまう場合があります。そのような場合は唇や顔が青紫色になったままで胸が動いていなかったり、呼吸がしづらそうだったり、口をパクパクさせていることが多くあります。
このようなときは、酸素が必要になる場合が多いので、迷わず救急車を呼びましょう。

3.頭を強く打ったとき

頭を強く打っている場合には、脳出血や硬膜下血腫、脳震盪などを引き起こす可能性があります。
本人は意識がないのでわからない、意識を取り戻しても後から出血したり後遺症が残る場合があるので、救急車をすぐに呼びましょう。
断られたりする場合は、本人へ受診を勧めましょう。

いかがでしたか?
痙攣にいざ直面すると慌てちゃいますよね。
でも知識を知っているか知っていないかで直面したときの気持ちが全然違います。

ぜひ今回の記事を参考にしてみてくださいね。

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