「ブックオフ」で2023年に最も売れた中古マンガのランキング・トップ30（全国直営店386店舗、今年1月～11月10日）が12月22日に発表され、コミックス全巻の売れ行きを示す「総合」の1位は「ONE PIECE（ワンピース）」でした。総合とは別に、「コミックス1巻あたりの平均」のランキングも開示されました。

　ブックオフは、これまでネットサービス「ブックオフオンライン」の年間ランキングを出していましたが、別に直営店の年間ランキングを発表しました。中古市場の、かつ売り上げ規模の大きいデータであるのがポイントです。

　総合1位の「ONE PIECE」は、「1巻あたりの平均」でも9位でした。コミックス100巻超えに加え、連載は25年を超えています。これだけ長期にわたって高い人気を維持するところは、もやは別格の感があります。

　「1巻あたりの平均」の1位は、アニメが放送中の「呪術廻戦」です。総合でも2位であり、現在最も注目を集めている作品といっても差し支えはないのではないでしょうか。

　人気といえば「鬼滅の刃」は総合9位、「1巻あたりの平均」で7位でした。連載が終了しているのに、両方で上位にランクインするのはさすがです。連載終了という意味では、「東京卍リベンジャーズ」は総合4位、「1巻あたりの平均」で6位と、「鬼滅の刃」を上回る順位でした。「鬼滅の刃」はブームのときに相当盛り上がった分、コミックスを既に持つ人が多いであろうことが予想され、その影響もあるのかもしれません。ちなみに「鬼滅の刃」は「ブックオフオンライン」の総合では1位ですから、ネットでは強い引きがあるのでしょう。

　興味深いのは、若い作品が並ぶ「コミックス1巻あたりの平均」のランキングでしょう。

　アニメの主題歌が世界的にも人気になった「推しの子」（3位）、全2巻ながら話題を集めた「タコピーの原罪」（10位）、アニメ化が発表され、マンガの時点で人気のある「怪獣8号」（11位）、マンガ大賞受賞作でアニメが放送中の「葬送のフリーレン」（12位）、同じくアニメが人気の「薬屋のひとりごと」（16位）などの有力作品が並びます。

　総合ランキングでは、コミックスの巻数の多い作品が有利で、「1巻あたりの平均」は今まさに動いている旬の作品と言えるでしょう。ゆえに両部門でランキングに入る作品は、相当のパワーがあるといえそうです。

ブックオフ直営店の年間ランキングは、マンガ以外にも、中古書籍やCD、DVD、ゲームソフトでも発表されています。

◇ブックオフ直営店　中古コミックス　総合ランキング

（1）ONE PIECE（2）呪術廻戦（3）キングダム（4）東京卍リベンジャーズ（5）ブルーロック（6）僕のヒーローアカデミア（7）SLAM DUNK（8）名探偵コナン（9）鬼滅の刃（10）SPY×FAMILY（11）ハイキュー!!（12）チェンソーマン（13）HUNTER×HUNTER （14）推しの子 （15）ゴールデンカムイ（16）進撃の巨人（17）転生したらスライムだった件（18）ジョジョの奇妙な冒険（19）Dr．STONE （20）ワンパンマン （21）葬送のフリーレン （22）文豪ストレイドッグス（23）BLEACH－ブリーチ－ （24）宇宙兄弟（25）魔入りました！入間くん（26）地獄楽 （27）ミステリと言う勿れ （28）アオアシ （29）はじめの一歩（30）ドラゴンボール超

◇ブックオフ直営店　中古コミックス　1巻あたりの平均ランキング

（1）呪術廻戦（2）SPY×FAMILY（3）推しの子（4）チェンソーマン（5）ブルーロック（6）東京卍リベンジャーズ（7）鬼滅の刃（8）呪術廻戦 公式ファンブック（9）ONE PIECE（10）タコピーの原罪（11）怪獣8号（12）葬送のフリーレン（13）キングダム（14）地獄楽（15）僕のヒーローアカデミア（16）薬屋のひとりごと（17）ミステリと言う勿れ（18）鬼滅の刃 公式ファンブック 鬼殺隊見聞録（19）わたしの幸せな結婚（20）Dr．STONE（21）ゴールデンカムイ（22）ハイキュー!!（23）とんでもスキルで異世界放浪メシ（24）HUNTER×HUNTER（25）マッシュル ―MASHLE―（26）チ。 ―地球の運動について―（27）光が死んだ夏 （28）文豪ストレイドッグス（29）ワンパンマン （30）ドラゴンボール超