「完全メシ ユッケジャン」と「炎メシ ユッケジャン」栄養価以外に何が違う?
韓国料理「ユッケジャン」の味を再現したカップライス2品
今回レビューするのは、日清食品の新発売のカップライス「完全メシ 韓国風旨辛メシ ユッケジャン」と、2023年3月発売の「炎メシ 辛うまユッケジャン」の2品。どちらも韓国料理「ユッケジャン」の味をカップライスで再現した商品となっています。
「完全メシ」は、ビタミンやミネラルなどの栄養素とおいしさの完全なバランスを追求したブランドで、栄養食にありがちな苦みやエグミみたいなものを抑えておいしさを実現しています。定価は税別398円。
もう一方の「炎メシ」は、辛さにこだわったカップライスブランドで、「ユッケジャン」の他にも「ビビンバ」が出ており、韓国料理に寄った商品展開をしています。定価は税別268円。
「完全メシ」は「炎メシ」の1.5倍の価格設定ですが、栄養価が高いという強みがあります。そして今回は、2品が栄養価以外にどのような違いがあるのか見ていきたいと思います。
「炎メシ 辛うまユッケジャン」
まずは2023年3月に発売された「炎メシ 辛うまユッケジャン」から。「炎」と書いて「ホムラ」と読みます。以前「ウマーメシ」というブランドがあり、そちらも辛い系の味で韓国や中国の料理の味が再現されていました。
味付けは、コチュジャンの甘辛い味をベースに牛だしの風味を加えたユッケジャン味。玉ねぎの甘みやほのかにニンニクも感じられますが、主役は牛の風味とコチュジャンの辛味と甘味で、牛風味と強めの甘さによって韓国らしい味に仕上がっています。ごま油の風味も良い仕事をしていました。
辛さは「炎メシ」と名乗る割には激辛や大辛ではないですが、辛口程度はあるので苦手な人は注意が必要です。
ライスは、スープごはんと炊き込みごはんの中間程度で、「ユッケジャン」がスープ料理であることを考えれば、ごはん多めスープ少なめな印象。食べ進めていくうちにごはんがスープを吸っていきます。
具は、豚ミンチ、かきたま、ネギ、唐辛子。豚ミンチは大きめのものが入っていますが、具の全体量はそれほど多くありませんでした。また、本場のユッケジャンに入っているような肉や野菜は入っていないので、あまりユッケジャンらしいビジュアルにもなっていません。
「完全メシ 韓国風旨辛メシ ユッケジャン」
続いては、新発売の「完全メシ 韓国風旨辛メシ ユッケジャン」。「完全メシ」は、33種類の栄養素とおいしさのバランスを追求したブランドで、「カレーメシ」や「カップヌードル」、「UFO」などのカップ麺、さらに冷凍食品やスムージー、菓子など多くのカテゴリを横断しています。
味付けは、牛だしをベースにコチュジャンなどで辛味や甘みを効かせたユッケジャン風のスープです。真っ赤でいかにも辛そうですが、「炎メシ」と同程度で激辛レベルではなく辛口程度。こちらも韓国料理らしいコチュジャンの甘みが目立っており、栄養食にありがちなエグみや酸味がまったくないのも特徴的です。
「炎メシ」に比べるとスープ分が多く、それが影響しているのか牛だしが濃いです。また、ユッケジャンはスープなので「炎メシ」より今回の方がスープらしさが出ていて再現性が高いようにも感じました。「完全メシ」は「炎メシ」に比べて栄養価だけではなく味もパワーアップしているようです。
ライスは、「炎メシ」に比べるとスープが多く、雑炊感が強くなっています。今回はユッケジャンなので、スープが多い方がよりユッケジャン感が出ているのではないでしょうか。ライスの量は「炎メシ」に比べて少なめですが、「カレーメシ」と同量はあるので少なくはありません。
具は、豚ミンチ、かきたま、ネギ、赤唐辛子。「炎メシ」と具の構成はまったく同じですが、具の量は「炎メシ」より多かったです。 豚ミンチの大きさは「炎メシ」が大きく、肉の量は「完全メシ」多かったです。具の全体量も「完全メシ」に分がありました。
「完全メシ」には価格差以上の価値がありそう
日清食品の「完全メシ」と「炎メシ」のユッケジャン味を食べ比べましたが、「完全メシ」には栄養価以外にも強みが多く、ユッケジャンらしくスープが多いこと、牛だしの濃さ、さらには肉ミンチなど具の量が多いことも強みになっていました。
両者の価格差は130円で、「完全メシ」は1.5倍も高額なので決して小さくはないですが、圧倒的な栄養価の高さに加えて他にも強みが多いため、価格分の価値は十分にありそうです。