知らずに使うのは危険!電子レンジで使用できない調理器具を元調理用品メーカー販売員が解説
温めるをするのに便利な電子レンジ。「ちょっと温めるだけ」と気軽に回し始めた矢先に、電子レンジの中で予想外の危険が待ち受けていることがあります。電子レンジには、実は使ってはいけない調理器具があることをご存じでしたか?間違った使い方をすると、火花が散ったり、容器が溶けたり、最悪の場合は火災のリスクにつながることもあります…。
この記事では元調理用品メーカーに勤務していた筆者が、うっかりやりがちな危ない使い方を防ぐため、電子レンジで絶対に使用してはいけない調理器具や素材をご紹介します。
1.金属製の調理器具
スプーンやフォーク、ステンレス鋼のボウルやプレート、鉄のフライパンなど。
アルミホイルを含む、 金属製の調理器具は電子レンジのマイクロ波を反射し、火花が散り、それが原因で電子レンジが故障したり、最悪の場合は火災につながることがあります。
この季節に活躍する琺瑯の容器はレンジ使用は厳禁!
作り置きなどに便利な琺瑯の容器は、マリネやぬか漬けを作るのに愛用している人も多いと思います。
直火なら火にかけることもできますが、電子レンジでの加熱は厳禁。
上記の理由で故障や火災の原因になるので、注意しましょう。
2.金属の装飾がある陶器
金や銀の装飾が施された陶器をレンジで加熱すると、マイクロ波が均一に分布せず食品が均一に加熱できないことがあります。
また電子レンジ内でアークといわれる火花が発生し、金や銀が剥がれることがあります。
最悪の場合は、火災につながる恐れがあるので注意しましょう。
3.プラスチック製保存容器
保存と温めにはプラスチック容器が便利ですが、すべての容器が電子レンジ対応ではありません。適さない容器を使うと、溶けたり、変形することがあります。
またプラスチックの厚みにより、電子レンジ内で均一に加熱されないことがあります。このため、食品が部分的に冷たいままだったり、逆に一部が過剰に加熱されることがあります。
容器が過剰に加熱されると、最悪の場合、発火することもあります。非常に薄いプラスチックや電子レンジに適していないものには注意しましょう。
番外編:卵
調理器具ではありませんが、卵を殻ごと電子レンジで加熱すると、内部に圧力がかかり、爆発する恐れがあります。
ゆで卵にしようとして卵が爆発した…というニュースを見かけることがありますが、これが原因です。
また、卵の殻をむいて容器に入れた場合でも、黄身が破裂する可能性があります。
黄身は密度が高く、周囲の白身よりも加熱されやすいため、内部の蒸気圧が高まるためです。
卵は殻の有無に関わらず危険なので注意しましょう。
レンジに対応しているかしっかり確認して
毎日の暮らしに欠かせない電子レンジですが、使い方を間違うと危険なことがあります。
特に初めて使う容器や調理器具などを使う時は、使用できるかどうかしっかり確認してから使いましょう。
うっかり寿命を縮めてしまうフライパンの使い方を「やっている人は今すぐやめて!ふっ素加工のフライパンの寿命を知らずに縮めているNG行動とは?」で解説しています。こちらも併せてご覧ください。
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