Yahoo!ニュース

8月の「本塁打トップ10」。村上宗隆は4ヵ月連続1位。山川穂高は5ヵ月連続リーグ1位

宇根夏樹ベースボール・ライター
村上宗隆 JULY 31, 2021(写真:長田洋平/アフロスポーツ)

 8月も、最も多くのホームランを打ったのは、村上宗隆(東京ヤクルト・スワローズ)だった。3・4月の6本こそセ・リーグ4位ながら、5月の9本は山川穂高(埼玉西武ライオンズ)と並ぶ両リーグ1位。6月の14本、7月の8本、8月の12本は、いずれも両リーグ単独1位だ。

 一方、山川は、5ヵ月続けてパ・リーグ最多。7月の6本はチームメイトのブライアン・オグレディと並び、他の3ヵ月はリーグ単独トップだ。

筆者作成
筆者作成

筆者作成
筆者作成

 村上と山川の2人以外に、毎月4本以上のホームランを打っている選手はいない。毎月3本塁打以上も、他には、浅村栄斗(東北楽天ゴールデンイーグルス)しかいない。

 そのなかで、村上と山川は、最も少ない月でも6本塁打を記録している。村上のシーズン49本塁打は、セ・リーグの2位と3位、読売ジャイアンツの岡本和真丸佳浩の合計本数と同じ。山川のシーズン37本塁打も、パ・リーグの2位と3位、浅村と柳田悠岐(福岡ソフトバンク・ホークス)の合計と同じ本数だ。

 リーグ2位との差は、村上が24本、山川は16本。歴代の本塁打王のうち、2位に大差をつけた選手については、6月に書いた「山川穂高の20本塁打は2位と9本差。これまでに「10本以上の大差で本塁打王」は…」にリストを掲載した。

 なお、各リーグで8月の本塁打トップ10にランクインした計31人――セ・リーグは4本以上の15人、パ・リーグは3本以上の16人――のなかで、宗佑磨(オリックス・バファローズ)だけは、8月の本塁打=シーズン本塁打だ。8月2日にシーズン1本目を記録するまでは、87試合に出場し、ホームランはなかった。月間4本塁打は自己最多。これまでは、昨年5月の3本(うち1本はランニング本塁打)と10月の3本が最も多かった。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

宇根夏樹の最近の記事