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人前で話すのが苦手な保育士が克服する方法5選~元男性保育士が考える【保育士のスキルアップ】

hirofuminice元保育士Webライター

元男性保育士のナイスです。

保育士の皆さん、毎日のお仕事お疲れさまです。

保育士は行事の司会や職員会議の進行、研修発表など人前で話す機会が多くあります。子ども達の前で話すのはもちろん、保護者の前や職場内の職員の前、ほかの職場の保育士が大勢集まっている場で話すこともあるでしょう。大勢の前で話す機会だけではなく、懇談などで保護者と向かい合わせで話すこともあります。

「クラスの子どもの前で話すのは平気だけど、行事で大勢の子ども達の前に立つと緊張する」「子ども達の前では大丈夫だけど、保護者の前ではうまく話せない」「少人数ならいいけどたくさんの人の前では言葉が詰まる」など、話すことに苦手意識がある保育士は多いもの。

今回は人前で話すことが苦手な保育士さんに向けて、苦手を克服するコツを紹介します。

人前で話すことが苦手な保育士の特徴

保育士はコミュニケーション能力の高い人が多いので、人前でも緊張せずに話せる人がたくさんいます。しかし保育士の中にもいろいろな人がいるため、人前で話すのが苦手な人もいるのは当然です。人前で話すのが苦手な人は、一般的に以下の特徴があります。

  • あがり症のため、人前に出ると緊張してうまく話せなくなる。
  • 人前で話すことに苦手意識があり、自信がない。
  • 以前失敗した経験があり、失敗することへの恐怖心がある。
  • 必要以上に人の目を気にしてしまう。
  • 人とコミュニケーションを取ることが苦手。

人前で話すのが苦手な保育士が克服する方法5選

人前で話すのが苦手だとしても、保育士である以上は人前で話す機会は避けられません。そこで、人前で話すことが苦手な保育士が克服するためのコツを5つ紹介します。

人前で話すのが苦手な保育士が克服する方法① 場数を踏んで慣れる

人前で話すことの苦手意識を克服するには、回数をこなして慣れることが1番です。

回数をこなすごとに緊張感は薄まり、苦手意識はなくなっていくでしょう。行事や会議、研修等の司会をする機会があれば勇気を出し、率先して司会に立候補して経験することをおすすめします

ただし注意すべき点は、もし失敗してしまった場合に自分で気にしてしまったり誰かに指摘されたりしてトラウマになってしまう可能性があることです。そのため引き受けるときは「失敗してもいいから、経験しよう」と言う気持ちをもったり「人前で話す自信がないので、経験したい」という気持ちを人に伝えたりして臨むとよいでしょう。

人前で話すのが苦手な保育士が克服する方法② 事前に話す内容を考える

事前に話す内容を考え、台本を作っておくのもよい方法です。

日々の業務に追われて忙しい中で台本を作るのは大変ですが、作っておくと安心できます。読みながら話せるようなら読みながら、読むことが難しいなら暗記して臨みましょう。暗記する場合のポイントとしては、完璧に覚えようとしないことです。完璧に覚えられれば安心ですが、いざ本番になると緊張で頭が真っ白になり、覚えたはずの内容を忘れてしまうこともあります。覚えたことで安心していても、忘れてしまうと必要以上に慌てたり焦ったりしてしまうでしょう。

そのため、大体の内容や流れだけを覚え、本番ではそのときに頭に浮かんだ言葉で話すようにしましょう。ときにはしどろもどろになることもあるかもしれませんが、その経験を重ねることで、徐々に台本を作らなくてもそのときに浮かんだ言葉で話せるようになっていくものです。

人前で話すのが苦手な保育士が克服する方法③ 練習する

事前に練習をすることも、おすすめの方法です。

言いにくい言葉があれば、繰り返し練習することで自信がもてるでしょう。1人で練習することも効果的ですが、人前で練習するとさらに効果があります。家族や友だち、同僚などに頼んで練習に付き合ってもらいましょう。人に指摘されるのは怖い気持ちがありますが、感想を聞いたりアドバイスをもらったりすることで自分では気付かない点も改善できます。人前で話す経験にもなりますので、思い切ってお願いしてみましょう。

人前で話すのが苦手な保育士が克服する方法④ 話すのが上手な人をお手本にする

「あの人みたいに話したい」と思う人をお手本にして、よいところを真似してみましょう

お手本にするのは、身近な人でもテレビで話す人でも誰でもよいです。いろいろな人の話し方を聞き、「この人は話が上手だけどあまり心に響かない」とか「この人の話し方はとても感じがよい」など感じることがあると思います。自分が「この人みたいに話したい」と目標に思える人を見つけ、「どんな点をよいと思うのか?」「どんなところを真似したいのか?」などのポイントを明確にし、参考にすると上達できるでしょう。

人前で話すのが苦手な保育士が克服する方法⑤ 余計なことを言わない

慣れるまでは余計なことを言わず、必ず伝えなければならないことだけを話すようにしましょう。

人前で話すのが上手な人は、その場のアドリブでいろいろ話す様子を見ることがあると思います。「その人達に比べて自分はアドリブが利かない」などと思い、自信を失くすこともあるでしょう。しかし、慣れれば言葉がスムーズに出てきます。まずは、事前に考えた内容をしっかり話すことや、司会の場合は進行に徹することが大切です。特に司会を務める場合は余計なことを言わず、進行に徹するほうがスムーズで聞いている人は聞きやすいと思うものです。

まとめ

話すことが上手でもあまり心に響かない人もいれば、少し噛んだり言葉に詰まったりしても、誠実な人柄が見えたり一生懸命に話そうとする気持ちが伝わったりして相手の心に響く人もいます。

「苦手意識をもたないように」「緊張しないで」などと言われても難しいですが、多少の言い間違いや言い直しなどは失敗に入りません。自信がなくても気持ちを込めてお話しするように心がけ、場数を踏んで少しずつ自信をつけてください。

元保育士Webライター

元保育士で、現在はフリーランスとしてWebライターのほか、リトミックや親子遊びの指導など幅広く活動しています。保育士やリトミック指導のスキルや知識、父親としての子育て経験を基に、子育てや保育に関する情報を発信していきます。

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