人気のお弁当屋さんが営む夜間食堂！心温まる「手作りの味」を求め、横手市民市場へGO！

夜の横手で、地元の学生が生んだ握り飯に癒される。

2021年に横手でオープンしたお弁当屋さん『スマイルevo』。地元の食材を生かした「手作りの味」をギュギュっと詰めた弁当が好評だが、夕方になるともうひとつの顔が見えてくる。そう、居心地の良い空間でお酒や定食を楽しめる『スマイル夜食堂』だ。

今回私が訪れたのは、横手市民市場。『珈琲酒場Tall's』や『博多豚骨ラーメンよかいち』なども顔を揃える、横手駅前のグルメ地帯だ。

さっそくその一角にある夜間食堂の扉を開けると、気さくな女性店主が迎えてくれた。店内はカウンターのほかテーブル席も完備。清潔感がありカジュアルな雰囲気のため、男性はもちろん女性にもおススメ。ちなみに平日は『スマイル食堂』として、昼のランチ営業も行っている。

品書き

まかない定食：1,300円、おからつくね：400円、鶏の唐揚げ：500円、手羽元トマト煮：500円、本日の焼魚：500円など。

晩ご飯と晩酌、どちらも可能な『スマイル夜食堂』。酒のアテは鶏の唐揚げなどの王道から、手羽元トマト煮やいか焼きといった酒呑みのハートをくすぐるメニューも揃っている。ぶらりと訪れて、チョイと一杯というのも良さそうだ。

そんな中、今回私がチョイスしたのは『まかない定食』。今宵は横手市民市場の夜間食堂で、ガッツリ晩ご飯といこう。

夜の横手で手作りの味に癒される！『スマイル夜食堂』のまかない定食に舌鼓！

注目のまかない定食が到着。二種類のおにぎりに主菜のおからつくね、そして鮮やかなだし巻き卵などが顔を揃える豪華版だ。この定食の内容は日替わりで、注文時にアレルギーや苦手なものを伝えれば対応も可能とのことだ。

まずはウマそうなおにぎりをロックオン。実はこの珍しいそばめしおにぎりは、横手清陵学院中学校の生徒のアイデアから生まれた一品だ。総合学習の一環で、地元の中学生が『スマイルevo』とタッグを組み、文化祭に向けてニュージャンルのおにぎりを開発。それが大変好評だったようで、今回はまかない定食の一員として、私の前に登場してくれた。

二種類のおにぎりを交互に味わいつつ、気になるおかずたちにも手を伸ばそう。横手の老舗・藤倉食品のおからを使ったつくね、自家製の田楽味噌を乗せたホウレン草、そして地元で採れたミズの生姜漬け。地場産の素材を使った手作りの味が、じんわりと心に染み渡る。品数豊富で、ボリューム的にも大満足だ。

こういう晩ご飯って、なかなか他では出会えないんだよな。そんなことを思いながら、おにぎりをムシャムシャ頬張り、塩麴入りのだし巻き卵に手を伸ばし、温かい味噌汁をズズっと啜る。なんだか心も体もほっこり温まる横手の夜だ。

それにしても、焼きそばは言わずと知れた横手のソウルフードだが、そいつをおにぎりにするという発想は凄いな。地元中学生の柔軟なアイデアに、こっそりと脱帽する今宵の私である。