経歴詐称はNG!転職成功につながる言い回しとは?
こんにちは。アクシス株式会社 代表・転職エージェントの末永雄大です。
中途の人材採用支援をしつつ、月60万人以上の読者を持つ「すべらない転職」という転職メディアを運営している中で、Yahoo!ニュースでは2013年から「働き方3.0」というテーマでキャリアや雇用分野について発信させてもらっています。
先日、Abema primeに出演し、中途採用の経歴詐称について話をさせていただきました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1c97e871c70b86efba9ba593ce88704661046a6e?page=1
転職の回数や在籍期間がマイナスなイメージに繋がる可能性があることや、書類が通過しにくくなるという経験からそういった行動へと繋がっているかもしれませんが、虚偽の内容を提出するという事は推奨できないものと考えています。
本来企業側は、例えば短期離職を繰り返しているという履歴書から分かる「事実」よりも、そこから読み取れる転職者の「考え方」「価値観」といったものをみているはずです。
転職する理由は人それぞれです。自身のキャリアプラン実現のため身に付けたい新たなスキルがある・または前職で身に付けたスキルをもっと伸ばし活かしたいと考えるポジティブなものもあれば、ブラック企業やハラスメントが理由であったり、鬱や精神的な問題からということもあると思います。もしかしたら何となく合わないから、思っていた仕事と違うからという漠然とした理由で離職し、職歴を重ねているという人もいるかもしれません。
前向きな理由であれば包み隠さず正直に話すことができても、そうでない場合はハッキリ伝えたくなかったり、出来ればごまかしたいという逃げるような考え方が浮かんできたりします。また、「どうしてもこの会社で働きたい!」と思っているからこそ、自分をよく見せるために経験や資格を偽るということもあるかもしれません。
しかし、それは自分の望む会社に入ることは出来るかもしれませんが、自身のスキルに見合わない仕事内容になってしまい、後から自分が苦労することになるリスクも考えられます。それは自身の問題に留まらず、会社にとってもマイナスに働くことがあり得ます。
例えば、資格や経験が実際はなかったり、盛っていたとなると、任せたかった業務が円滑に進まなかったり、また別の人材を探す手間がかかってしまったりと、結果的に効率が悪くなったり、手間が増えてしまいます。
そういったことも考えると、経歴詐称はやはりしない方がよいです。
ポジティブワードへの変換
では、何もかも思っていることを口に出して素直に伝えれば、転職は成功するのかというと、それはまた少し違うのではないかと感じます。先述のとおり、面接では「価値観」や「考え方」を読み取っている事を考えると、面接の受け答え一つで伝わり方と心象は大きく変わってきます。
嘘をつかないというのは大前提になりますが、そうした中で、ポジティブな表現に変えて話をするのが成功のポイントのように感じます。
ここでは退職理由のランキングを参考に、どういった伝え方をすればよいかについて考えてみます。
最も多いのは「職場の人間関係が悪い」という理由です。
どのようなコミュニティに属していてもなんとなく気が合わなかったりする人はいると思います。学校生活であれば、避けられる方法は多くありますが、職場となるとそうもいかず、悩みながら働いている人もいると思います。
しかし、この理由をそのまま伝えてしまうと、会社側からすると「また合わない人がいたらすぐに辞めてしまうのではないか」という心配に繋がることも考えられます。
そこで、「以前の会社では、上司や同僚との連携があまりできなかった」と言った上で「自分は意思疎通を図りながら働きたい」と伝えることで、人間関係の悪さによるものではなく、働き方の問題としてネガティブな印象を与えることなく伝えることが出来ます。
このように「こういうところが嫌だった」ではなく「こういう風に働きたい」という内容に言い換えるのも一つのポイントです。
「給与が低い」という理由の場合にも同様の方法で「自分の実績を評価してほしい」という願望に言い換えることで、仕事内容や仕事を通して何をしたいのかという、自分の価値観と絡めて話をすることが出来るようになります。
まとめ
自分の経歴に自信がある人も、そうではない人も、転職活動では一つ一つ出来ることを進めるほかありません。嘘をつかずに自分と向き合うことで、よりよい働き方、キャリアプランの実現にたどりつけるはずです。