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【ホークス育成新人名鑑・Q&A】3位木村光は「スピードより球質」マウンド度胸に注目

田尻耕太郎スポーツライター
入団発表で抱負を語る木村光(筆者撮影)

 木村光投手。背番号160。桜井市立朝倉小学校(朝倉ニューファイターズ)~同市立桜井東中学校(橿原磯城リトルシニア)~県立奈良大附属高校~佛教大学。奈良県出身。右投左打。173cm、70kg。

 MAX148キロ右腕。全球種をピッチトンネルできる投球が魅力。

 高3の夏に甲子園出場。性格は負けず嫌いで、真面目。意外と緊張しやすく、おしゃべり。好きな食べ物はカレー、寿司。嫌いな食べ物はゴーヤ、ナス。

【一問一答】

――自身のセールスポイントは?

「そうですね。自分のアピールポイントは試合を作れるというところにあると思います。そこまで制球がすごいとか、そういうのはないんですけど全体的に試合を通して少ない失点で、四球とかも少なく試合を作っていけるというのがポイント。そこを伸ばしていけたらチームの勝利に貢献できますし、自分もいい結果が残るかなとは思います」

――スピードへのこだわりよりも持ち味を生かす。

「スピードも正直投げたいのは投げたいんですけど、どちらかと言うと質が一番大事だと思う。その質をできるだけ上げられるかというのが大事。そこを重点的に意識してやりたいなと思います」

――目標にする投手は?

「やっぱり千賀投手のようなピッチャー。千賀投手は160キロと速いですけど、それ以上に球の質が自分はすごいなと尊敬していて。どうやったらああいう伸び上がる球が放れるのかなというのはずっと考えてやってますね」

――動画を見たりして?

「そうですね。他のチームになるけど、楽天の早川投手とか、広島の森下投手とかは体の使い方がうまいと思うんで、そういうところはユーチューブで拝見させていただいてます」

――先発にこだわり。

「最終的には先発を投げたいというだけで、自分は正直、抑えでも中継ぎでも、どこでも行けるタイプだとは思うので、任せられたところをしっかりこなして、その結果が積み重なっていけば先発のチャンスもいただけるのかなと思うので。今はどこでもいいんで、任せていただけるところをしっかりやっていけたらなと」

趣味は釣り「気持ちをリセット」

――趣味が釣り。

「海釣りにずっと行ってて青物とか釣るのが好きなんですけど、一番好きなのは太刀魚を釣ることです」

――いつ頃から趣味なのか?

「小さい頃から。親が釣りしてたんで、その流れでやってたら自分も好きになりました」

――いい意味で野球を忘れられる時間になるのか?

「釣れる時間までボーッと黄昏れて待ってるのが好きっていうか。あんまり何も考えずにボーッとしてるのがいいなと思います」

――野球に生きることは?

「リフレッシュというか、そういう感じなんで。自分の気持ちをいったんリセットするというのはあるかなと思います」

――落ち着いた話しぶり。喜怒哀楽が大きくなさそうだがマウンドでも?

「やっぱり投手なので。投手って試合で投げるにあたって、チームの主軸というか、自分の出来具合で野手とかにも影響してくると思う。全然まだまだですけど、大学時代にも監督からしっかりそういうことは教えていただいて、ちょっとは成長できたかなと思います。意識しているところではあります」

――ポーカーフェイス。

「あんまり出さないようにはしてるんですけど、たまに気合入りすぎて出てしまう時があるんですけど(苦笑)。できるだけ淡々と。調子悪い時も、いい時も、できるだけ一定に近づけるというか、そういうのはしています」

――座右の銘は?

「好きな言葉は、これ僕が小学生の時にマラソン大会というか駅伝大会みたいなのがあって、そこにいた指導者の方が言っていたんですけど、『やればできる。やらなきゃできない』という言葉です。本当に言葉の通りなんですけど、挑戦しないと何もできないなと思うので、その言葉を大切にしていますね」

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。「Number web」でのコラム連載のほかデイリースポーツ新聞社特約記者も務める。2024年、46歳でホークス取材歴23年に。 また、毎年1月には数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。

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