東京オリンピック開催の7年後(2020年)を考えて、招致ビデオをもう一度見てみよう
日本から遠いブエノスアイレスのIOC総会で、2020年夏のオリンピック開催地が、東京に決まりました。イスタンブールやマドリッドという世界でも有数の都市に大差で競り勝ったこと、そして東日本大震災以降、日本中が明るくなれるニュースが流れたことを、まずは素直に喜びたいと思います。
7年後に東京のどこでどんな風にオリンピックが開催されるのかは、実はもう決まっています。東京に住んでいたり、地理に明るい人であれば、もういろいろな想像ができますね。
祝 2020東京オリンピック・パラリンピック開催決定!夢の祭典の舞台
ただ、7年後という現実の時間を自分に引き寄せて考えてみると、正直まだピンとこない人も多いのではないでしょうか?。この7年という数字については、すでにnike.jpが、「まだなにも決まってはいない」というキャンペーンサイトで、われわれにメッセージを問いかけています。
スポーツに長くかかわるナイキらしい、ストレートでありながら、見た人を考えさせるすばらしいサイトです。そして、このサイトにはオリンピックという言葉は使われていません。ここにナイキにも長年培ってきた広告分野での力を感じます。
今回の東京オリンピック招致は、最後はプレゼンテーションの力でつかんだ招致と言われており、たしかにそのファイナルプレゼンテーションの動画は、人にフォーカスして、オリンピックという舞台をどう作り上げるのか?ということに焦点が当てられています。
海外から日本に戻ってくると、いつも感じるのが、まずはインフラの整備のすごさです。そして、そのインフラに支えられたソフトウェアの力です。その観点で、改めて『TOKYO2020国際招致PRフィルム「IS JAPAN COOL?」』という動画を見てみましょう。
この動画は、日本を紹介するアピールする動画です。そして、ここにずっと出続けるのは、人とその人が作り出すソフトです。今、日本が海外から興味をもたれており、かつ力を持っているのは、これらの分野なのです。そして、このソフトの部分で、7年かけてやれることをわれわれは、探していくべきなのでしょう。
7年という時間を考えると、なんとも絶妙な長さだと感じます。きょうから急にこれまでやったこともないことをやるには、7年は短いかもしれませんが、すでにあるもの経験のあることをより良くしていくには、それなりの時間があると考えていいでしょう。
この先、2020年までに、私はきっと何度か、今の日本ができることを考えるのに、この招致の時の動画を見直すことになると思いますし、これらの動画には、それだけの力があると思います。私も何かで自分ができることを、この動画を足がかりにして考えていくつもりです。