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M-1グランプリYouTube公式アカウントの再生数ランキング、2023の3位はトム・ブラウンでした

いしたにまさきブロガー/ライター/アドバイザー
M-1グランプリ2023ネタ公開時の動画人気ランキング(YouTubeより)

公式で公開されていたM-1グランプリ2023のネタ動画

今更と思う人もいるかもしれませんが、M-1グランプリ2023のネタ動画の再生数ランキングのお話をさせてください。M-1グランプリ2023のネタは、YouTubeのM-1グランプリの公式アカウントで公開されていました。ただ、その公開は2024年の5月31日で終了しています。そのため、現在は以下のスクショのようになっています。

M-1グランプリ公式アカウントの動画人気ランキング(YouTubeより)2024年6月1日以降
M-1グランプリ公式アカウントの動画人気ランキング(YouTubeより)2024年6月1日以降

過去のM-1グランプリの放送については、すでに配信されていたりもするので、このネタ動画の削除については、なんらかの事情があったものと思われますが、今回はその話ではありません。

以下のスクショは、ネタ動画公開最終日の人気の動画のランキングと再生回数のリストです。

M-1グランプリ公式アカウントの動画人気ランキング(YouTubeより)2024年5月31日まで
M-1グランプリ公式アカウントの動画人気ランキング(YouTubeより)2024年5月31日まで

YouTube公式アカウントでの再生数ランキングの不思議なところ

この再生回数の人気ランキングの上位は、以下の4つの動画(上のスクショで最上段のもの)です。

  • 令和ロマン【決勝ネタ】<ファーストラウンド>M-1グランプリ2023
  • 令和ロマン【決勝ネタ】<最終決戦>M-1グランプリ2023
  • ヤーレンズ【決勝ネタ】<ファーストラウンド>M-1グランプリ2023
  • トム・ブラウン【敗者復活ネタ】M-1グランプリ2023

なんだか、様子がおかしいですよね。ただ、この再生数上位にはひとつの事情が絡んでいます。

それはそれぞれの動画の公開日を見てもらえればわかりますが、【決勝ネタ】は【敗者復活ネタ】よりも、1か月遅く公開されているのです。

つまり、決勝ネタは公開期間が敗者復活ネタよりも1か月短かったわけで、それでも上位を決勝ネタが独占しているのは、さすがテレビの本放送で放送されたネタは強かったということになります。

でも、話がここで終わらないのが、トム・ブラウンの存在です。

トム・ブラウンのネタ動画の再生数だけがどうにもおかしい

1か月公開期間が長かったとはいえ、実は再生数上位の中で300万再生を超えていたのは、さっきの4つの動画だけでした。つまり、この4つとそれ以外の再生数上位では、100万再生以上の差をつけて公開を終えているのです。

さらに、上位4つの動画は、他の動画と比較すると互いに再生数にそこまでの差がないのです。

  • (362万再生)令和ロマン【決勝ネタ】<ファーストラウンド>M-1グランプリ2023
  • (361万再生)令和ロマン【決勝ネタ】<最終決戦>M-1グランプリ2023
  • (326万再生)ヤーレンズ【決勝ネタ】<ファーストラウンド>M-1グランプリ2023
  • (318万再生)トム・ブラウン【敗者復活ネタ】M-1グランプリ2023

しかも、ここでわざわざ一応言っておかないといけないのが、2023のM-1グランプリでは、トム・ブラウンは敗者復活戦で勝ち上がっていないんですよね。

もっというと、決勝ネタ公開1か月後の時点では、令和ロマンのファーストラウンドの決勝ネタよりも、トム・ブラウンの敗者復活ネタの方が再生回数は多かったほどなのです。

この理由としては、トム・ブラウンは敗者復活ネタがいわゆるバズった状態だったこともありますが、同時にこれだけの回数見られたということは、リピートして見た人の人数も相当なものだったと思われます。

だから、もうすごく当たり前のことを言うのですが、M-1もYouTubeも、とっくに大メジャーコンテンツなわけです。

でも、再生数のランキングを見ると、そういう大メジャーなコンテンツなものだけで、物事(ここではランキング)が決まっているわけではなく、こんな風にみんなの少し面白いところをあぶりだすわけです。

ということで、トム・ブラウンのお2人。

トム・ブラウンはYouTube公式アカウントでの再生数ランキングでは、M-1グランプリ2023・3位でした。おめでとうございます。

ブロガー/ライター/アドバイザー

Webサービス・ネット・ガジェットを紹介する考古学的レビューブログ『みたいもん!』管理人。2002年メディア芸術祭特別賞、2007年第5回Webクリエーションアウォード・Web人ユニット賞受賞。「ネットで成功しているのは〈やめない人たち〉である(技術評論社)」「あたらしい書斎(インプレス)」など著書多数。2011年9月より内閣広報室・IT広報アドバイザーに就任。ひらくPCバッグ・かわるビジネスリュックなど、ネット発のカバンプロデュースも好調。 #カゲサポ

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