地元民が愛するソウルフードはチョモランマな〈名物チャンポン〉老舗ラーメン店の愛情あふれる山脈級の一杯
夕方近くの超腹ペコな訪麺は、福岡市南区野間の〈大ちゃんラーメン〉。通し営業のピークをかなり過ぎた時間帯の到着ながら、いつもお店を開けていてくれて、本当に有り難き幸せ。そんなゆっくりとした時間なので、先客はお二人のみ。余裕を持ってカウンター席に着座できた。
朝から未食だったため、かなりお腹が空いていたので、これを機に、トラウマ的に注文をしなくなっていた、超絶ボリュームのある「チャンポン」を久しぶりにコールし、トラウマの解消を試みる作戦を決行。
名物「チャンポン」を注文する地元民は多数派
4年ほど前のこと。勇気を出して、初めて注文した際、「チャンポン」の、あまりのチョモランマ級のボリュームにやられてしまい、ちょっとトラウマになった経験がある。ただ、その時は、そこまでの空腹感がなく、どちらかと言えば、お腹が空いていない状態だったため、かなり苦しんで完食したという記憶が残っている。だけど周りを見渡すと、完全に〈チャンポン〉注文派が多数を占めているという事実。
それを払拭させるため今この瞬間試す勇気
ついに「待つことしばし」である。カウンター席の向こうの厨房側では、大きな中華鍋に、二人分(お隣のお客さんもほぼ同時に注文)の具材類を投入して、豪快に振るお店の方(お兄さん)の姿。カンカンカンという、鍋とオタマが奏でる、大きな心地よい音とともに、油と野菜や肉のジュワッと焼ける音が店内に響き渡る様が、なんとも美しく、楽しい演出に見えてくる。
圧倒的なチョモランマな山頂のチャンポン
待つことしばし、着丼の「チャンポン」は、圧倒的なチョモランマな山頂。野菜補給には、もちろん最適解だけど、前半は、麺になかなか辿り着けないジレンマとの戦い。最早「野菜炒め」をモリモリと食す感じで、なかなか、下層の麺にまで到達しない。
そんな、もどかしさとジレンマを解消するように、海面(スープの位置)付近まで、無心で食べ進めながら、山頂が削れた段階で、真ん中あたりを掘り起こす作業を開始すると、ようやく麺が登場してホッとひと息つく。
麺の登場で、心にも余裕ができて、それまでの格闘が嘘のように、熱々でしっかりと味の沁み込んだ野菜をはじめとした「具材類」が、最高に美味しく感じられてくる不思議。
しっかりと豚骨スープや野菜などの具材の旨みを吸いあげた中太の「麺」がまた、豚骨スープとともに、絶妙なバランス感覚で相性抜群。スープを少しだけ残してはいるけど、以前のトラウマを払拭できて、無事に完食。満腹感はもちろんあるけれど、野菜のボリュームがほとんどなので、見た目ほどではないと思うので、ぜひ安心してご注文いただきたい。大変美味しくいただきました。
福岡市外の方には、馴染みのないお店。だけど地元では、かなりの大人気店。そんな地元に愛される名店〈大ちゃんラーメン〉は、ラーメンももちろん美味しいが、名物メニューの「チャンポン」が特に見逃せない。
専用駐車場は、お店の前にギリギリ2台が駐車可能。車でグルッとお店の裏手に回ったあたりに大きな有料駐車場があるので、訪麺する際は、いつもそちらに停めるようにしている。
店内もL字型の真っ赤なカウンター席は、昔懐かしい雰囲気の昭和レトロな食堂といった雰囲気。カウンターは短い辺が3人ほど、長い辺が6〜7人ほどで、10人前後くらいで、店内は満席になる。
※以前の記事〈地元民に愛されるソウルフードは昔も今も変わらない昭和レトロな佇まいの古き良きラーメンの名店〉こちらもぜひ、ご参照ください。
住所 :福岡県福岡市南区野間2丁目6-95 [地図]
営業時間:11時00分~21時00分
定休日 :月曜日
駐車場 :専用駐車場あり(店頭に2台分)、近隣有料駐車場あり