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間も無くゴング! WBCコンチネンタル・アメリカ/ WBAインターナショナル Sミドル級タイトル戦

林壮一ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
Mikey Williams/Top Rank

 27戦全勝23KOで、WBCコンチネンタル・アメリカとWBAインターナショナル のスーパーミドル級チャンピオン、クリスチャン・エムビリが、明日、2本のベルトを懸けリングに上がる。

 挑戦者はダニエル・ジェイコブス、ゲンナジー・ゴロフキン、ジャーモール・チャーロ、カルロス・アダメス、ハイメ・ムンギアらトップ選手から黒星を喫した38歳のウクライナ人ファイター、セルゲイ・デレフヤンチェンコ。目下、15勝(10KO)5敗でニューヨークに住んでいる。

Mikey Williams/Top Rank
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 エムビリにとって、デレフヤンチェンコは典型的な咬ませ犬だ。最終記者会見の際、エムビリは語った。

 「この一戦が、世界タイトル挑戦への最後のステップになることを願っている。年間最高の試合に選ばれるような、素晴らしい試合になるだろう。カナダのケベックシティに来られてとても嬉しい。ここには多くのボクシングファンがいる。

 自分が最高であること、そして本当の怪物だと証明したい。誰が最高のコンディションで、最強のボクサーなのかをご覧頂きたい。俺は自分が最高だと自負しているから、特に驚きは無いんだよ。

 この試合が10ラウンドまでいくかどうか分からない。でも、もし彼が私にノックアウトのチャンスを与えてくれたら、迷わず倒すぜ」

Mikey Williams/Top Rank
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 デレフヤンチェンコも言った。

 「私がこなしたキャリアすべての試合が、今回のチャンスを得ることに繋がりました。攻撃的に戦います。試合の準備は万端です。彼の戦いを見てきましたよ。非常に強いファイターで、どんどん前に出てきますよね。でも、こちらも練習を重ねてきました。

 今回、オファーを貰った折、即、クリスチャンとの戦いを決めました。なぜなら、彼がナンバーワンの選手だからです。

 ただ、私には経験というアドバンテージがあります。それが役立つ筈です。どんな結果になるか、お楽しみに」

 前日計量を、エムビリは167.4パウンドで、デレフヤンチェンコは167.1パウンドでパスした。カメルーン生まれの若きフランス人は勢いがある。一方のベテラン挑戦者も意地を見せたいところだ。果たして、どんな展開となるか。

ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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