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【キャンプをはじめようvol.5】キャンプ場選びで人生が変わる!自分にとって必要なものを見極めよう

いわもととしたつキャンプクリエイター/アウトドアライター

ここまで初心者の方がキャンプを始める時に、どんなポイントで気を付ければいいのかという事を解説してきました。今回は「キャンプ場の選び方」という事で、選ぶポイントがいまいち分からないという方には特に読んでいただきたい記事です。

初心者がキャンプ場選びに失敗すると、「キャンプは楽しくないものなんだな...」という事で、その後の人生にキャンプという選択肢がなくなってしまいます。そうならないように、自分にとってどんな要素が必要なのかを整理し、キャンプ場を選びたいものです。

キャンプで何がしたいか

まず、キャンプをするとなった時に大きく分かれるのが、「ワイルドか」、「とことん快適か」という2択。もちろん現実にはこの2択ではありませんが、分かりやすくするためにどちらかを選ぶという形にしています。

ワイルドなキャンプというと、ブッシュクラフトや飯盒炊飯など、元々キャンプの持つ「野営」的なイメージです。「不自由を楽しむ」と表現される事が多いですが、初心者がいきなり始めるには少々ハードルが高いですが、キャンプ場がサポートしてくれるケースもあります。

「とことん快適」の場合は、外でゆったりした時間を過ごしたり、美味しい食事を星空の下で楽しむなど、アウトドアの良い側面を取り出すという物です。トイレや温浴施設など、日常生活に限りなく近い快適性を提供してくれるキャンプ場が「高規格キャンプ場」となります。

何を大切にしたいか

何がしたいかとは別に押さえておきたいのが、「何を大切にしたいか」という事です。例えばファミリーでキャンプをするなら、①「家族との時間を大切にしたい」とか、②「子どもに大自然の面白さを知ってもらいたい」などが挙げられます。一見両立させられるような気もしますが、①の場合はゆったりした時間を確保しないといけないですし、②は色々なアクティビティをさせてあげたいなど、矛盾する場合がありますね。

また、ソロキャンパーの場合は①「なるべく人の少ない所でゆっくりしたい」なのか②「初めてだから安心してソロキャンプがしたい」などがあります。これも一見成立する用で微妙に成立しないんですね。①を突き詰めると、森の中でキャンプをしたり、電波が届かないような山奥でキャンプをした方が人が少なくてゆっくりできます。ただそう

なると何かあった時に一人で何とかしないと行けなかったり、忘れ物や破損の時にもどうしようもなくなってしまう可能性もあるという訳です。

何を大切にしたいかを決める事で、よりキャンプ場選びのデティールが細かくなっていきます。

さあキャンプ場を選ぼう!

お待たせしました。いよいよ具体的なキャンプ場選びです。実はざっくりした解説については以下の記事で紹介しておりますので、合わせてご覧ください。

今回はもっと具体的な設備や環境についてお話していきます。

トイレ

基本的にキャンプ場のトイレは24時間利用出来る様になっていますが、ごく稀に夜間から早朝に施錠するようなところもあります。運営の中でも最も清潔感が求められる設備ですので、ファミリーは特に口コミなどを見て入念にチェックしておきたい部分です。

洋式・和式や、温水洗浄便座かどうかなど、こだわりがある方は忘れずに押さえておきましょう。キャンプ場によってはサイトに1つトイレがある所もあります。

炊事場

Photo by PhotoAC
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こちらも基本設備の一つ。調べても情報が出てきにくいですが、口コミの中で「狭い」とか「排水が悪い」というものがある場合は注意が必要です。温水が出る所もありますので、秋の朝晩など冷え込むタイミングに助けられたりもします。

シンクがサイトに備え付けられているキャンプ場は気兼ねせず使えるので非常に便利です。

シャワー/入浴施設

Photo by PhotoAC
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アウトドア活動では何かと体は汚れてしまいがち。インナーテントやシュラフを清潔に保つという意味でも、シャワーくらいは浴びておきたい所です。基本的にシャワーは用意されていますが、子どもと一緒にシャワーを浴びる時などは要注意。100円玉がある程度必要になるので、キャンプ前に忘れずに用意しておきましょう。

最近は大浴場や温泉付きのキャンプ場もあるので、小さい子どもがいる場合はその方が安心ですね。

売店

Photo by PhotoAC
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売店の品ぞろえも見逃せないポイントです。一番見ておきたいのが薪が用意されているかという点と、どれくらいの重さでいくらなのかという点です。夏場はそこまで気にしなくても良いですが、秋のキャンプでは焚火を楽しみたい所。薪の取り扱いが無い、もしくはすごく高いという場合はホームセンターで手配しておく必要があります。

他にもお菓子や食材を取り扱っている場合もあり、新鮮な野菜があるとちょっと嬉しかったりもします。営業時間についても気にしておいてください。

自販機

Photo by PhotoAC
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売店の営業時間外に水やお茶、コーヒーを買うなら自販機の設置状況も知っておきたいですね。日中暑い時は熱中症対策でスポーツドリンクが欲しくなりますし、炭酸飲料などはお酒の割材にもGOODです。

ゴミ捨て場

Photo by PhotoAC
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キャンプ場によっては「ゴミは持ち帰り」となっている場合もあります。捨てられる場合でもゴミ袋が有料というケースもあるので、チェックしておきましょう。持ち帰る必要がある場合は臭いが漏れないような工夫が必要です。

電源

Photo by PhotoAC
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オプション的な要素ですが、電源の有る無しも確認しておきましょう。キャンプ場によっては電源のあるサイトと無いサイトで分けられているケースもあります。また、電源が合っても容量の大きさ次第で使える電化製品も変わってきます。特にホットカーペットは容量を食うので要注意です。

周辺施設について

コンビニやスーパー、ホームセンターはもちろん、入浴施設などが近くにあると便利なのは言うまでもありませんね。それ以外では、総合病院、もしくは内科のクリニックがあると万が一の時に助かります。

意外な所では、レストランや定食屋さんもあると便利です。チェックイン前やチャックアウト後って意外とお昼ご飯の時間帯だったりするので、食べられるところが近くにあると嬉しいですね。晩御飯の手間をスキップして外食するのもアリです。

100%目的が達成されるキャンプ場は中々無い

Photo by PhotoAC
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ここまで色々と語ってきましたが、残念ながら希望通りのキャンプ場に出会う確率は非常に低いと言っていいでしょう。そういった意味では、何がしたいか、何を大切にしたいか、どんな設備が必要かなど、優先順位をイメージしておくと必要以上に迷わなくてすみますよ。キャンプ場探しは楽しくもあり、過酷でもある道のりですが、ここまでこればもうすぐキャンプです!

Have a nice camp!

キャンプクリエイター/アウトドアライター

『子どもを育む場としての「キャンプ」こそ持続可能な社会の第一歩』をテーマに、子どもはもちろん大人の環境意識やサバイバル知識を高めるために日夜活動。実体験を通したキャンプの知識や雑学、マニアならではの考察についてお届けしていきます。

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