アマゾンが米ポッドキャスト企業を3億ドルで買収、2020年のアプリ支出額1000億ドル超え
今日、筆者が注目した海外発の最新テクノロジーニュース2本をダイジェストで
[1]アマゾンが米ポッドキャスト企業を3億ドルで買収、Amazon Musicで番組配信
米アマゾン・ドット・コムは12月30日、ポッドキャスト配信の米スタートアップ企業、ワンダリー(Wondery)を買収すると明らかにした。音声ドラマの制作に力を入れている企業で、犯罪ドキュメンタリー「ドクター・デス」などの人気番組を持つ。
買収金額は明らかにしていないが、米ウォール・ストリート・ジャーナルは同月初旬に3億ドル(約310億円)を上回る金額で交渉中だと報じていた。ワンダリーはカリフォルニア州ロサンゼルスに本社を置く。2016年にサービスを開始した。
20年の売上高は4000万ドル(約41億円)を超える見通しだという。アマゾンは20年9月に音楽配信サービス「Amazon Music」内でポッドキャストを開始しており、ワンダリーの番組を同サービス内で配信していく。買収後もこれまで同様に他社サービスにも配信するという。
[2]世界のモバイルアプリ支出額、2020年は初の1000億ドル超え
モバイルアプリのマーケティング会社、米センサー・タワーによると、2020年1月1日〜12月17日に世界の消費者がモバイルアプリに支出した金額は前年同期比30%増の1060億ドル(約10兆9300億円)で、過去最高を更新した。初めて1000億ドルの大台を突破したという。
このうちゲームは760億ドル(約7兆8400億円)で、全体の71.7%を占めた。新型コロナウイルス感染拡大による在宅の広がりでスマートフォンなどの利用時間が増え、消費額が増大した。
クリスマスの支出額は4億760万ドル(約420億円)で、前年の同じ日から34.5%増加。こちらも過去最高を更新したという。