【河内長野市】日本で大人気のジョージア駐日大使が、わざわざ河内長野に来て見たモニュメントはこれ
2022年にロシアがウクライナに侵攻して2年が過ぎ、残念ながらまだ戦争が続いていますが、ウクライナと同じように旧ソ連から独立した国の中にジョージア(グルジア)があります。ジョージアは黒海の東に面した国ですが、日本との関係も深く、大相撲の世界でもかつて元大関の栃ノ心(とちのしん)、元小結の黒海、臥牙丸(ががまる)といったジョージア出身力士が活躍していました。
そんなジョージアで、日本への造詣が深く日本語も得意ということで人気のあるティムラズ・レジャバ駐日ジョージア大使が、先月河内長野に来たというSNSの情報(外部リンク)を得ました。
SNS上の写真を見ると「メゴバリ(心の友)像を訪問」したとあり、2012年に他界したジョージア人音楽家ギアさんの慰霊碑(モニュメント)をわざわざ河内長野に来て訪問したのです。
河内長野とジョージア人のギアさんで思い出すのは、昨年リハーサルの模様を取材した河内長野フィルハーモニックです。「魂のチェリスト」と呼ばれたジョージア出身の演奏家だったギアさんの後援者の方たちが発起人となって、2017年に設立した楽団です。
日本中を駆け回っているとはいえ、ジョージアのティムラズ駐日大使が、ギアさんのモニュメントを見るためだけに河内長野まで来たのは驚きですが、ティムラズ大使が記念撮影でアップした画像のおかげで、どこにあるのかすぐにわかりました。そこであらためて詳しくモニュメントを見てみることにしました。
河内長野駅側から行った場合、地元の名店、日本料理喜一さんを過ぎたところにあります。
七つ辻から河内長野駅に向かう場合は進行方向の左側です。
こちらが、ティムラズ駐日大使が訪問したモニュメントです。
この辺りは頻繁に歩いているはずですが、不覚にもこれまでモニュメントがあることに気づきませんでした。
モニュメントの前に来ました。ギアさんが演奏していた楽器のチェロをモチーフにしています。
故ギア・ケオシヴィリ(GIA・KHEOSHVILI)さんの名前と演奏しているときの様子が刻まれています。
目のほうには、Megobari(მეგობარი:ジョージア語で友人・友達・心の友)と書いてあります。
下の方にも「心の友」ととして刻まれています。河内長野を第2の故郷と思っていたとされるギアさんにとっては、ジョージアも河内長野も心の友(故郷)なんですね。
反対側にも文字があります。
と、刻まれています。
後には、ギアさんの経歴が書いてあります。旧ソ連時代の1962年にグルジアで生まれて、音楽の英才教育を受けたギアさんは、ソ連が崩壊してからヨーロッパ各国で演奏活動を行なったのち、1996年に来日したとのこと。
との言葉が添えられています。
モニュメントは2013年にめごばり(megobari)会の谷川多恵子さん、MAIA LUTIDZEさん、北野博一さんにより建立されたとのこと。ギアさんの死の翌年ですね。
人通りも多い場所なのに、ついつい見落として気づかなかったモニュメント。ジョージアのティムラズ駐日大使が来られたおかげで私も知ることができました。
モニュメントはこんな素晴らしいジョージア人が、かつて河内長野に住んでいたことを知る重要な証ですね。
さて、今年も河内長野フィルハーモニックの定期演奏会が次の日曜日16日にラブリーホールで行われるそうです。このコンサートでは、同じジョージア人の ザザ・ゴグア(Zaza GOGUA)さんが指揮をされます。
ギアさんへの想いとともに、素晴らしいオーケストラ楽団の演奏を鑑賞してみてはいかがでしょう。前売りは一般1,000円、高校生以下500円、当日券は一般1,500円、高校生以下750円です。
ギア・ケオシヴィリさんの記念モニュメント
住所:大阪府河内長野市本町10
アクセス:南海・近鉄河内長野駅から徒歩3分
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