日本のお笑いの「世界進出」活性化、関係者はどのように見ているのか
テレビにはお笑い芸人が多数出演し、YouTube、TikTokでも芸人たちの動画が大人気です。『M-1グランプリ』などの影響もあり、芸人は「格好良い」「稼げる」など憧れの対象にもなっています。『M-1』のエントリー数は年々増え続け、「お笑い芸人養成所」入学希望者も増加傾向だと聞きます。
そんなお笑い芸人たちの目指す先にあるのは、劇場公演、動画コンテンツ、賞レースほか、近年は「世界の舞台」も選択肢に挙げられるようになりました。特に2023年はとにかく明るい安村がイギリスの番組でウケたこともあり、お笑い関連のニュース記事でも連日「世界」という言葉が躍っています。今後は人気芸人だけではなく、成功を掴みきれなかった芸人がセカンドチャンスの意味で「世界進出」することも多くなるかもしれません。
そこで改めてお笑い関係者は現在「世界挑戦」をどのように見ているのか。ポイントをピックアップしてみます。
▼とにかく明るい安村はイギリスの番組で爆笑を集めた要因として「何も考えてないのが逆に良いのかも」と答えている
▼2700のツネはコンビを脱退し、アメリカでスタンダップコメディに挑戦することを表明。過去2度の渡米で得た刺激から「情熱が抑えきれなくなった」と語る一方、家族を養うことについても言及
▼吉本興業の大﨑洋前会長も世界へ目を向けながらも、漫才については言葉、習慣、宗教などの違いから「そっくりそのまま海外に出してもおもしろさがうまく伝わらないと思う」と分析
▼ジャルジャルは2014年の時点で、コントに関しては日本語に頼らないスタイルで手応えを感じていた「海外だとストレートに反応が返ってくる」
日本のお笑い芸人の世界挑戦において、やはり「言葉」の問題は必ず語られています。それだけ、日本のお笑いは言葉遣いやその言葉が持つニュアンスも重視され、その深みから伝わる繊細なおもしろさがあるのかもしれません。ただそういった難しさがありながら、お笑い芸人の大きな欲求として「世界中のたくさんの人を笑わせたい」という想いがあるのかもしれません。
【この記事は、Yahoo!ニュース エキスパート オーサー編集部とオーサーが共同で企画したキュレーション記事です。キュレーション記事は、ひとつのテーマに関連する複数の記事をオーサーが選び、まとめたものです】