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松本人志の「復帰」をめぐり意見が真っ二つ、お笑い芸人たちはどのように反応しているか #専門家のまとめ

田辺ユウキ芸能ライター
松本人志の復帰をめぐり、SNSでは論争が巻き起こっている(写真:Splash/アフロ)

松本人志の芸能活動再開を受け入れられるか、それとも受け入れられないか――。

女性に性行為を強要したとする『週刊文春』の記事内容をめぐり、お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志が発行元の文藝春秋などに損害賠償を求めた訴訟で、11月8日に松本側が訴えの取り下げを発表。以降、SNS上では松本の復帰の可能性について議論が巻き起こっている。

Xでは「松本人志をテレビに出すな」という意見がハッシュタグ付きで拡散。11月10日には同ハッシュタグの投稿が約半日で10万を超えたという。一方で「松本を見たい」という意見も根強く、さらに松本の今後の活路となるのは配信メディアではないかという報道も目立つ。

そんななか、気になるのが同業者であるお笑い芸人たちの反応だ。そこで当記事ではお笑い芸人たちのリアクションをまとめたい。

ココがポイント

「霜降り明星」の粗品(中略)お笑いが好きな人なんで大丈夫やと思うんですけど。どんぐらいイジってええの?
出典:スポニチ Sponichi Annex 2024/11/12(火)

「B&B」の島田洋七(中略)しゃべりだったら、明石家さんまや島田紳助にはかなわない。周りが松本のことを持ち上げすぎ
出典:日刊ゲンダイ 2024/11/14(木)

エキスパートの補足・見解

松本の「訴え取り下げ」が発表され、すぐに反応したのが、さまぁ〜ず・三村マサカズ、オズワルド・伊藤俊介だ。二人とも、松本への気持ちがあふれて反射的に投稿をおこなったと思われる。ただ、性行為の強要があったかどうかは現状不透明と言わざるを得ず、不倫として扱われる可能性などもあるため、復帰前提で喜びをあらわしたのは「慎重さを欠いた投稿」と思われても仕方がないだろう。

粗品は自身のYouTubeチャンネルの人気企画「一人賛否」で同件を取り上げた。お笑い芸人として触れづらい話題に踏み込んだのは、さすが粗品と言える。「復帰するのは早くないか」「どれくらいイジっていいのか」と困惑する一方、バラエティ番組『人志松本のすべらない話』(フジテレビ系)にかつて出演した際、松本におもしろいと感じてもらうため、収録日に入籍を届け出たことや、自身が憎まれ役のキャラクターを買って出ているのは松本の「もっと嫌なやつになってもいいのではないか」という助言がきっかけだとも明かした。松本の「現状」と自分の「思い入れ」は別物であることを明確に示した内容だった。

2023年12月の『週刊文春』報道以降、一部の先輩芸人たちからは厳しい意見が目立っていた。現在のお笑い芸人たちのあり方をまじえた島田洋七の指摘は、頷けるところが多い。しかし、松本の芸風や才能にまで言及したことで、厳しい意見の裏には私情も絡んでいると捉えられるのではないか。

松本の活動休止以降も、芸人たちはテレビ番組などで松本について語る機会がたくさんあった。ただ今回の件を受けてそのムードがどう変化するのか。引き続き注目したい。

芸能ライター

大阪を拠点に芸能ライターとして活動。お笑い、テレビ、映像、音楽、アイドル、書籍などについて独自視点で取材&考察の記事を書いています。主な執筆メディアは、Yahoo!ニュース、Lmaga. jp、リアルサウンド、SPICE、ぴあ、大阪芸大公式、集英社オンライン、gooランキング、KEPオンライン、みよか、マガジンサミット、TOKYO TREND NEWS、お笑いファンほか多数。ご依頼は yuuking_3@yahoo.co.jp

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