長生きの秘訣:ソーシャル・サポートの心理学:孤食は早死に?
■“同居で孤食”の男性 死亡リスク 1.5倍
先日の報道によると、家族同居なのに1人で食事をする高齢男性の死亡リスクは、家族と食事をする男性の1.5倍に上るということでした。一人暮らしの高齢男性の場合は、1.2倍でした。
つまり、最初から一人よりも、家族と一緒なのに一人で食事をする人の方が、死亡率が高かったわけです。
「孤独感」は、一人でいることから生まれるのではなく、周囲から孤立していると感じるところから生まれます。だから、三木清の名言にあるように「孤独は山になく、街にある」わけです。
そうすると、苦しく辛い「孤食」は、一人暮らしよりも家族同居家庭の中にこそあることになるのでしょう。
一人の食事を苦にしない人もいます(そういう場合も栄養の偏りなどがでやすいですが)。しかし激しい孤独感を感じる人もいます。孤独感は、不安を生みます。孤独感を何とかしようともがいてもどうにもならないと、さらに不安は高まります。
孤独と不安が高まると、周囲がみんな敵に思えてきます。そうなれば、本来は得られるはずの様々な援助、「ソーシャル・サポート」さえ受けられなくなります。
不安は心身の健康を蝕み、さらにソーシャル・サポートがないと感じることが健康を害することが、心理学の研究からわかっています。
■ソーシャルサポートとは
この記事は有料です。
心理学であなたをアシスト!:人間関係がもっと良くなるすてきな方法のバックナンバーをお申し込みください。
心理学であなたをアシスト!:人間関係がもっと良くなるすてきな方法のバックナンバー 2017年3月
税込550円(記事4本)
2017年3月号の有料記事一覧
※すでに購入済みの方はログインしてください。