あえて放置!!自ら考えて行動できる子になるために大人がやること【3~6歳】
現役保育士です。
あなたのお子さんは、日常で繰り返していること、何かハプニングが起こった時に周りの指示がなくても自分で考えて判断して行動できますか?
この自分で考えて行動できる子は、もともと能力があっただけでなく周りにいる大人の対応も大きく関係しています。
では、周りの大人はどんな対応をするかというと、絶対に先回りをせず”あえて放置””見守り”です。助けてあげたいと手を差し伸べそうになるのですが、これをすることによって、自分で何とかしなければいけない状況に陥り、お子さんなりに一生懸命思考を巡らせるので我慢です!
今回は保育現場で実践した、先回りしない、お子さん自身で考えてもらうための工夫を具体例と共にご紹介します。
こぼしちゃった
食べ物、飲み物、細かい遊び道具などなど。お子さんと生活していると、こぼしちゃった、落としちゃったという場面がたくさんありますよね。その際、大人が処理した方が早いしきれいになると思い手を出しそうになりますが我慢です。
こぼした時→何で拭く?それはどのくらいの量あれば足りる?どう拭けばきれいに拭ける?
落とした時→どう拾えば早い?そのあとどういう風に持てば落ちない?
など考えることはたくさんあります。
なので、大人がやることとしては、自分で拭くことができるよう手の届く範囲に拭くもの(ティッシュ、布巾、雑巾)をいくつか用意しておくこと。あとはお子さんに任せてみると自分で考えながら処理することができます。
上手くできなかった時には、一緒にやりながら上手くできる方法を伝えてみましょう。
喧嘩して泣いちゃった
お友達との喧嘩。自己主張が強い時期のお子さんだと良くあることですよね。お友達の気持ちを受け止めすぐに気持ちを切り替えたり、自分とお友達のいい具合の所で遊ぶのはなかなか至難の技。時には傷ついたり傷つけたりしながら人との関わり方を学ぶ時期です。
そのトラブルで、お子さんが傷ついてしまったから泣いているからと言って、すぐに大人の力だけで解決してしまうのは、お子さんの課題解決能力が身につきません。
トラブルが起こった際も
起こってしまったことに対しての自分や相手の気持ちに向き合う
なぜトラブルになってしまったのか
次こうならないためにはどうすれば良いのか
(どういう言葉を使って相手に何を伝えればよいのか)
など考えることはたくさんあります。
早く解決してあげたくなってしまって、気持ち全ての代弁をしてしまったり、謝ることを促してしまいがち。でも、それでは本当の解決には繋がりませんし、お子さんが心から理解と納得をしない限り繰り返してしまいます。
大人がやることとしては、あえて少しトラブルの経過を見守ったあと、時間はかかるかもしれませんがお子さんの話をしっかり聞く。そして、嫌だった気持ちを受け止め、一緒に解決方法を考えるようにしていきましょう。
おわりに
お子さんの成長に欠かせないのは、周りの大人がお子さんの力を信じて任せ、見守り、お子さん自身が自分で考えて判断し行動する時間を作ること。
何か起きても、一枚ガラスを挟んで「さあ、このあとどうする!?」という心の余裕を持ち、少しだけあえて放置の時間があって大丈夫です!
ただ、目は離さず、しっかりタイミングを見てから手をかすようにしましょう!