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名湯&秘湯ばかり!一生に一度は訪ねたい「北陸の温泉地」5選

高橋一喜温泉ライター/編集者

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北陸地方は情緒あふれる名湯の宝庫である。歴史や自然を感じられる温泉地が少なくない。

また、関西や中部地方からだけでなく、北陸新幹線を利用すれば意外と首都圏からアクセスしやすいのも魅力だ。2024年には福井県の芦原温泉駅まで新幹線が延伸されたのも記憶に新しい。

そこで今回は、一生に一度は訪ねたい北陸地方の温泉地を5カ所紹介したい。

山中温泉(石川県)

加賀温泉郷の代表格で、松尾芭蕉も湯を気に入って滞在した歴史ある温泉地。シンボルである「菊の湯」は、日本最大スケールの共同浴場だ。山々に囲まれた温泉地は紅葉の名所が多く、とりわけ「鶴仙渓」のこおろぎ橋の紅葉は絶景スポットである。渓谷沿いは散策道も整備されているので、湯巡りの合間に訪ねたい。

芦原温泉(福井県)

田園地帯に湧く芦原(あわら)温泉は福井県を代表する温泉地で、関西の奥座敷として愛されてきた歴史をもつ。趣きある和風旅館が多く、ゆっくり宿泊して透明の塩化物泉を堪能したい。日帰りなら「セントピアあわら」という入浴施設もある。昭和レトロな雰囲気が魅力の屋台村「湯けむり横丁」で食事を愉しみながら一杯やるのも楽しい。

片山津温泉(石川県)

加賀温泉郷のひとつ。霊峰白山を望む柴山潟の湖畔にあり、湖面は日に7度色を変えるという。温泉は湖畔に面した旅館のほか、モダンな建物で存在感を示す「総湯」で入浴できる。湯船と柴山潟がつながっているように見える「潟の湯」の湯船は絶景温泉。塩味と苦味の強い塩化物泉が特徴で、体の芯まで温まる。浴後は湖畔で涼みたい。

宇奈月温泉(富山県)

黒部峡谷の入口にある温泉街で、10軒ほどの宿が並ぶ。峡谷美が見事な黒部峡谷鉄道の拠点で、紅葉シーズンは深いⅤ字の谷を縫うように走るトロッコ電車が人気を集める。宇奈月温泉のほかにも、トロッコ電車と徒歩でしかアクセスできない黒薙温泉をはじめ秘湯が点在するので、湯巡りをするのも楽しい。

山代温泉(石川県)

「古総湯」と呼ばれる共同浴場を中心に旅館が立ち並ぶ温泉地。北陸地方ではその街並みを「湯の曲輪」といい、独特の風情を醸し出している。明治時代の建築を再現した木造二階建ての「古総湯」の浴室は、当時の浴室と同様にカランやシャワーを設置せず、ひたすら湯船に源泉がかけ流しされる。明治時代には多くの文化人に愛され、芸術家の北大路魯山人のゆかりの名旅館などが人気を集めている。

温泉ライター/編集者

温泉好きが高じて、会社を辞めて日本一周3016湯をめぐる旅を敢行。これまで入浴した温泉は3900超。ぬる湯とモール泉をこよなく愛する。気軽なひとり温泉旅(ソロ温泉)と温泉地でのワーケーションを好む。著書に『日本一周3016湯』『絶景温泉100』(幻冬舎)、『ソロ温泉』(インプレス)などがある。『マツコの知らない世界』(紅葉温泉の世界)のほか、『有吉ゼミ』『ヒルナンデス!』『マツコ&有吉かりそめ天国』『スーパーJチャンネル』『ミヤネ屋』などメディア出演多数。2021年に東京から札幌に移住。

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