【2021年版乃木坂46と箱根駅伝】國學院・木付主将は最終10区、青学・神林主将は疲労骨折で走れず
2020年の箱根駅伝では乃木坂46に関連するメンバーの活躍が目立ったが、今年は苦しい展開となってしまった。
「アイドル界の駅伝スペシャリスト」として数多くの駅伝番組に起用される乃木坂46・三期生、佐藤楓の従兄弟が、連覇を狙う青山学院大学の主将、神林勇太(4年生)。昨年は9区を走り、区間賞を取る素晴らしい走りで、青学の王者奪回に大きく貢献した。
主将として最後の箱根に臨む今年は3区での起用が予定されていたが、年末に疲労骨折していた。
チームの精神的支柱でもある神林を欠いた青学は、往路でトップの創価大学に7分36秒差の12位と大きく出遅れ。
原晋監督は「(昨年)12月28日に主将の神林勇太の右足疲労骨折が判明し、予定していた3区に起用できなくなった。今季は神林がチームの中心として頑張ってくれた。神林を抜きで立て直す力がなかった」と神林不在の影響の大きさを説明。
4年生の神林は箱根駅伝を最後に競技を引退して就職する予定だが、最後の大舞台で有終の美を飾ることができなくなってしまった。
それでも、「人生は何が起こるかわからない。だから絶対に諦めちゃいけない。往路の選手はみんな素晴らしい走りをしてくれました。明日も最後まで青学らしく全力で頑張りましょう!!!」とキャプテンらしく、大手町のゴールに到着する最後まで全力でチームをサポートする覚悟を見せている。
復路を走る5人の選手たちも「神林キャプテンの分まで全力で走り、青学らしく笑顔の襷リレーを行います」との決意を表明している。
原監督は「優勝をと言うとウソになる。ゲームオーバー」と連覇は諦めたが、「確実にシード権を取りにいきたい。でもプライドは忘れずに攻めのレースを」と来年のシード権が得られる10位以内を目標に掲げた。
國學院・木付主将はエントリー変更でアンカー起用
乃木坂46卒業メンバー、衛藤美彩の弟、國學院大學の木付琳(3年生)も神林同様にチームのキャプテンとして箱根に臨む。
3位と大躍進した昨年の箱根では7区を走った木付は、12月29日に提出された区間エントリーでは「補欠」としてエントリーされたが、これは試合当日朝に全選手の調子と、順位を見ながら最終変更を行うための作戦。
復路当日、1月3日の朝に最終10区を任せるアンカーとして木付を起用することが発表された。
國學院は往路はトップに6分44秒差の9位。来年のシード権を賭けた争いをアンカーで主将の木付に託すことになる。
木付は「駅伝はなにがあるか分からないからこそ面白い。最後の最後まで全員が諦めない心を持ち、笑って終わろう!」と決意を呟いた。
姉の衛藤美彩は、「弟が10区を走ります。家族みんなで、全力で応援します。これまで練習してきた自分を信じて、仲間を信じて、肩の力を抜いて挑んでほしいです。國學院大學、がんばってください。そして、出場するすべての選手が、どうか、怪我なく走れますように」とエールを送った。