「30歳で死ぬ」と思っていたけど32歳になっても死なないので結婚したい~おみおじリポート(126)~
まつ毛のパーマやエクステンションの専門職。「仕事は楽しいことしかありません」
※2022年11月20日追記。石原さんは半年間の受けオネット活動期間が過ぎていましたが、さきほど最後のお見合い申し込みが入りました。その行方を見守りつつ、彼女の幸せを祈りたいと思います。
こんにちは。大宮です。自分の周囲にいる独身男女の婚活を前のめりで支援する「お見合いおじさん活動(略称:おみおじ)」を婚活パーソナルトレーナーのマチコ先生と一緒に推進しています。僕の読者(この記事を読んでいるあなたも該当します)で「そろそろ結婚したい」という人をオネット(大宮ネットワーク)にお迎えし、良縁を結ぶことをお手伝い中です。本連載ではその活動の一端をレポートしています。オネット会員の種類(受けor攻め)と募集についてはこちらをご覧ください。
「女性ばかりの職場で働いているので出会いは固定されています。オネットに参加できるのは緊張しますがワクワクします!」
仕事の合間に喫茶店でZoom面談に応じてくれたのはアイリストの石原友香さん(仮名、32歳)。アイリストはまつ毛のパーマやエクステンションを行う職業です。美容師の資格もある石原さんはこの仕事が天職なようで、固定客をつかみ、今ではフリーランスとして働いています。
「仕事は楽しいことしかありません。私は人とお話しするのが好きで、最初は目も合わせてくれなかった人が少しずつ自分の話をしてくれたりするとすごく嬉しいです。でも、まつげサロンの社員だった頃は、昼前から夜までの10時間はランチで外に行くこともできませんでした。もう少し人間らしく働きたいし、友だちと遊べる時間も欲しいと思って独立し、同じサロンで働かせてもらっています。いい人ばかりの職場ですし、今では予約が入っていない時間は何をしていても自由。ありがたいことに時間単価の収入が上がって、一人暮らしには不自由をしていません」
中学生時代のいじめ被害。「30歳で死ぬから大丈夫」と思って乗り越えるしかなかった
緊張していると言いつつも明るく受け答えをしてくれる石原さん。仕事も順調で、感じのいい美人。何の問題もなさそうですが、30歳を過ぎるまではある自己暗示に縛られていたようです。
「私は中学生時代にしっかりめのいじめに遭った経験があります。当時は両親も気持ちに余裕がなく、長女の私は家にも学校にも居場所がありませんでした。その苦しさから逃れるために『どうせ30歳で死ぬから大丈夫』と思い込むようにしたのだと思います。人間関係にも恵まれて楽しく働けている今となっては嘘のような話です」
たいていの子どもは家庭と学校しか居場所がありません。北関東の地方都市で生まれ育った石原さんはなおさらでしょう。その両方で苦しい思いをしたのに他人に八つ当たりをせず、自分一人で解決した石原さん。その代償として「30歳で死ぬ」という呪いを自らにかけたのでした。
「子どもの頃から『30歳で死ぬから旦那さんや子どもなどは作れない』と思い込んでいました。そんな若いうちに奥さんが、お母さんが亡くなってしまう家族なんて可哀想だからです。持病も自殺願望もないのにこんな思い込みをするなんて明らかに欠陥人間ですよね。でも、大宮さんの記事をいろいろ読んで、『私だけが欠陥しているわけじゃない。こんな私でも結婚を望んでいいのかも』と思いました」
そして、勇気を出してオネットの門を叩いたとのこと。人に歴史あり、ですね。
結婚に必要なのは「目指す夫婦や家庭のイメージ」。具体例が親であれば理想的
結婚とは、心身が基本的に健康な大人同士が、周囲も含めてより幸せになるために結ばれるものだと僕は考えています。ただし、完璧な人間はいません。誰にも短所やコンプレックスはあるので、それを補完し合えるような相手との結婚が良いとも思っています。
マチコ先生によれば、ここで重要となるのは「自分が目指す夫婦や家庭のイメージ」を持っていること。親がその具体例であれば理想的です。
「昔は娘の私にベッタリだった母とは今ではほどよい距離感です。かなり奔放な人ですが、シフト制の仕事も続けていて、父とも仲良く暮らしているようです。(千葉県にある)東京ディズニーランドに2人で遊びに行ったのに千葉在住の私に何も連絡しなかったり(笑)。父は土日休みの仕事をしています。自立している人で、料理は母よりも上手です。母と休みが合うときは一緒に出かけたりするけれど、一人でも楽しく過ごしています」
どうやら石原さんの両親は理想像の1つになり得るようですね。最初からは無理でも、10年20年後にこんな夫婦になれそうな相手を探すと良いかもしれません。なお、石原さんは性質的には父親似だと思います。母親のように天真爛漫な男性との相性が良いかもしれません。
自分がどんな人を本当は求めているのか。それ見つけるために出会いの数をこなす
かといって、「自分勝手過ぎる」男性は困りますよね。石原さんは5年前にちょっと大変な恋愛をした経験があるようです。
「1歳年上の男性で、私の家に転がり込んできて半年ほど同棲しました。でも、トイレットペーパーが切れたりするとブチ切れるような人だったので『親には紹介できない』と思って別れました。その頃は結婚する気もなかったので……。恥ずかしながら自分のことはよくわかっていません。人が喜ぶ顔を見るのが好き過ぎて尽くし気味になるのは気を付けようと思っているぐらいです」
彼女の家に転がり込んだくせにトイレットペーパーが切れるとブチ切れるなんて悪い意味で子どもっぽい男性ですね。DV傾向があるのかもしれません。別れて正解です。では、どんな結婚相手を選べばよいのでしょうか。マチコ先生は「いろんな人に会いながら、自分と向き合うしかない」とアドバイスします。
「森さんはキレイで感じもいいので男性受けはいいでしょう。では、自分はどんな人を本当は求めているのか。それを見つけるには、出会いの数をこなす必要があります。私も伴走するので安心してください。一緒に見つけていきましょう」
寿命だと思い込んでいた30歳までは一人で生きていく覚悟を決めていた石原さん。思わぬ「長い余生」を前にしてちょっと呆然としています。でも、誰かと助け合って生きていく道を歩むという決意を固めています。マチコ先生と僕が全力で応援します!
※文中の受けオネット会員は仮名です。石原さんの詳細プロフィールやマチコ先生と大宮による超実践的婚活アドバイス(ヤフーの有料記事です)を読みたい方(=攻めオネット会員になりたい方)はこちらをご覧ください。