【鳥取市】年に一度の激レアはくと!ビクトリーはくとが今年も運転されます
さて、今回で4回目の登場となりますスーパーはくと。でも、今回はいつものはくととは違う特別な”ビクトリーはくと”をご紹介しましょう。
ビクトリーはくとは、鳥取大学での2次前期試験が実施される日にのみ運転される列車で、1年に一度しか運転されないんです。それも鳥取から大阪方面へ下る片道しか運転されないので、超激レア列車といえるでしょう。
過去には受験日前日に大阪方面から鳥取に上る列車が運転されていた時期もありますが、現在では下りのみの運転となっています。
始発駅も普段の倉吉や鳥取ではなく、鳥取大学前駅。普段はご自慢の130km運転でかっ飛ばしていく駅なので、鳥取大学前にはくとが停車するというのも見どころの一つだったりします。
また、終着が大阪になっており、ここも普段は京都まで行くはくととは異なる点です。
そんな特別づくしのビクトリーはくとは、鳥取大学前を17時21分に出発して、鳥取・大原・佐用・上郡・姫路・明石・三ノ宮と停車して、大阪には20時51分に到着。所要時間は3時間30分になります。普段は止まる郡家・智頭に停車しませんが、それでも普段のはくとでは鳥取から大阪が2時間30分前後になるので、かなり時間がかかっていることが分かるかと思います。
こちらは、今回取り上げているビクトリーはくと(Vはくと)と後続のはくと14号(はくと14)の比較になります。鳥取の出発時点では1時間以上あった差がどんどんと縮まっていき、大阪時点ではたったの13分に。特に鳥取から大原までの間は、14号と違ってノンストップなのにもかかわらず、30分近く短縮されています。時刻表上は、先行している各駅停車や対向の列車も見当たらなかったので、ここは実際に乗車してみないと分からないところですね。
上郡から先、山陽本線・東海道本線に入ってからは、すぐ前を新快速が先行していました。
臨時列車のビクトリーはくとは、定期列車の間を縫うようにして運転されています。いくら料金不要の特急などという異名を持つ新快速といえど、停車駅は特急よりも圧倒的に多く、数分後ろを走っているようではすぐに追いついてしまうので、この区間はノロノロと走らざるを得ないといったところでしょう。
さて、このビクトリーはくとが普段のはくとと違うのは、停車駅や所要時間だけではありません。座席の種別も異なっています。
普段のはくとでは、1・2号車が自由席、3~5号車が指定席となっており、その内4号車の半分がグリーン車という組成になっています。が、ビクトリーはくとでは、自由席の設定はなく、全席が指定席となっているのです。
主な客層が受験終わりの高校生ということで、特に長距離を帰宅していく学生向けに確実にあ席を確保しようという考えなのでしょう。普段のはくととは異なり、事前に乗車することがはっきりしているので、この点は妥当といえます。
さて、ここまで読んでいただけた方なら、このビクトリーはくとがどれだけ異端児なのかよくお分かりいただけたと思います。
次回の投稿では、ビクトリーはくとの各方面への利便性について、もう少し掘り下げてみようかと思います。お楽しみに!