「牛角」食べ放題コースの女性半額に賛否! 飲食店における男女の価格差をどう考える? #専門家のまとめ
飲食店では、料理やドリンクをオーダーすればするほど料金が高くなります。しかし、食べ放題やブッフェであれば、料金は定額で好きなだけ食べられるので、安心かつ明朗会計。食べ放題専門店もありますが、通常メニューと食べ放題メニューの両方を提供していたり、時間帯によって業態を変えたりしている店もあります。
先日、食べ放題コースも提供している焼肉店がとった、あるお得なプロモーションが、大きな議論を呼びました。
ココがポイント
エキスパートの補足・見解
大手焼肉チェーン店「牛角」が、2024年9月2日から12日まで食べ放題コースが女性だけ半額になるキャンペーンを実施しました。告知すると、SNSを端緒として実施前から男女差別ではないかと批判が沸騰。同社は、女性は男性よりも食べる量が4皿少ないので安くしたと説明しますが、炎上は収まりませんでした。
そもそも食べ放題では、女性や幼児など、成人男性より食べる量が少ないとされている人の料金が安くなっていることが少なくありません。相席居酒屋では、女性が定額であったり、無料であったりするのが一般的。コースやアラカルトでは勝手にボリュームを少なくすることはありませんが、客が希望すれば減らします。
法律的な見解では、同じ値段であれば男女とも同じものを提供しなければならないので、量を少なくされたら差額を請求できるといいます。
店からすれば、食べる量が少なくて食べ放題を敬遠する女性にも利用してもらいやすくなるので、値段を安くすることは有効な戦略です。ただ、食分野における男女の価値観や意識の差は、若い人ほど縮小しているという調査結果もあるので、飲食店における男女の価格差は今後なくなっていくことも考えられます。