【写真記事】イ・ボミ、キム・ハヌルらの成績は? 優勝したのは22歳サラブレッド
先週末、日本ではNEC軽井沢72ゴルフトーナメントが女子プロゴルフツアーの今季2戦目として行われ、ルーキーの笹生優花が優勝を飾ったが、韓国ではKLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)ツアーの国内第10戦目となる「2020 Dayou Winia(デユウィニア)MBN女子オープン」(賞金総額7億ウォン=約7000万円)が、京畿道(キョンギド)抱川(ポチョン)市のモンベルカントリークラブで行われた。
イ・ボミ、キム・ハヌル、申ジエ、ペ・ソンウらも出場
この大会は韓国の経済新聞『毎日経済新聞』傘下のケーブルテレビ局MBNがメインスポンサーとして始まり、初代王者には現在は日本を主戦場とするキム・ハヌルが輝いているが、今年から新たに自動車部品や情報通信業などを手掛けるDayou Winiaグループもスポンサーに加わり、大会名が「Dayou Winia(デユウィニア)MBN女子オープン」となった。
8月14日からスタートした大会には、パク・ヒョンギョンやチェ・ヘジンといった韓国ツアー組はもちろん、イ・ジョンウン6、キム・ヒョージュなどアメリカ・ツアーを主戦場としてきた実力者たちも出場。
初代優勝者として推薦出場のキム・ハヌルをはじめ、イ・ボミ、ペ・ソンウ、申ジエら日本ツアー勢も出場。特に申ジエは今季韓国女子ツアー初参戦で、韓国ツアー出場は2018年9月の「パク・セリ・インビテーショナル」以来、約2年ぶりということもあって注目ポイントのひとつにも挙げられていた。
ただ、大会は初日から雨で中断を余儀なくされ、2日目の15日も雨でスタートが遅れたため日没でホールアウトできず、翌日に持ち越しとなる選手も続出した。
そんなことも影響したのか、キム・ハヌルは予選落ち。イ・ボミ、申ジエは最終的にトータル3アンダーで41位タイ、ペ・ソンウはトータル5アンダーで30位タイに終わっている。
母親はハンドボール韓国代表。スポーツ・サラブレッド
優勝したのは昨年大会を制したディフェンディング・チャンピオンでもあったパク・ミンジ。
最終日は前日に日没でできなかった3ホールを消化したあと、そのまま最終ラウンドに挑まねばならなかったが、5つのバーディーを決めるなど好調で最終的にトータル13アンダーを記録。イ・ジョンウン6、キム・ヒョージュらを突き放して、見事な逆転優勝を収めた。
このパク・ミンジ、畑岡奈紗、渋野日向子、河本結、勝みなみなど日本女子ゴルフの“黄金世代”と同じく1998年生まれの22歳だ。
アマチュア時代は韓国代表にも選ばれ、2016年世界アマチュアチーム選手権の団体戦優勝などの実績を引っ提げて2016年10月にプロ転向し、2017年シーズンからプロデビュー。いきなり4月の『三千里(サムチョンリ)オープン』で初優勝する鮮烈なデビューを飾った。
一昨年は『ADT CAPSチャンピオンシップ』、昨年は『MBNオープン』と毎年のように優勝し、今年はKLPGA広報モデルにも選ばれて“フェアウェイのバービー人形”とされる美女ゴルファーのパク・キョルらとともにグラビアモデルにも挑戦している。
(参考記事:美女ゴルファーがアイドル風の制服姿に!!KLPGA広報モデルのグラビアが話題!!)
ちなみにパク・ミンジの母親であるキム・オクファさんは、韓国スポーツ界ではちょっとした有名人。1980年代に女子ハントボール韓国代表の主力を務めた人物で、1984年ロサンゼルス五輪にも出場。韓国女子ハントボールは84年ロス五輪で銀メダルを獲得しているが、そのときの主力のひとりだった。
ゴルフとハンドボール。種目は異なるが、まさに韓国スポーツ界のサラブレッドと言えるパク・ミンジ。「将来の夢は母親と同じくオリンピックに出場しメダルを獲得すること」という韓国の黄金世代の今後には引き続き注目していきたい。