キッチンにあるだけで食費増!いつも食費が安い人がキッチンに置かない”4つのモノ”とは?
「なぜかいつも食費が高い」と悩んでいる人はいませんか?
なかでも「無駄遣いをしているつもりもないのに、食費が高い」と感じている人は、もしかしたら、無意識のうちに「食費が高くなりやすいモノ」がキッチンに集まっているかもしれません。
ここでは、「いつも食費が安い人がキッチンに置かないモノ」を紹介します。キッチンにあるとないでは、食費に差がつくモノとは何か、一緒に確認していきましょう。
1 必要以上の調味料
「いつも食費が安い人」は、「必要以上の調味料を持たない習慣」がある人が多く見られます。砂糖、醤油、塩、こしょうなど、どこの家庭でもあるような一般的な調味料はもちろん揃えていますが、ハーブなど、日本人には「どちらかと言えばなじみが薄い」と思われるような調味料はほとんど持っていないという人が多い印象です。
なぜなら、日常的に利用する調味料と比べ、「時々利用する」程度の調味料は、使い切らないうちにいつの間にか期限切れになってしまうことが多く、結果として無駄になる可能性が高いからです。
代わりに、「いつも食費が安い人」が使うのは、味付けが簡単で使い切りのしやすい「調理の素」です。大容量の調味料を購入するより単価としては高くなってしまう「調理の素」ですが、めったに使わない調味料なら、使い切りの方が結果としてお得と考えることもできるでしょう。
使っていない調味料がいつまでもキッチンに置きっぱなしという人は、よほどの料理好きでない限り、揃えるだけで満足しがちなものです。期限内にしっかり使い切ることや、思い切って「調理の素」などで済ませることで、ちょっとした食費の増加を抑えることにつながります。
2 過度なインスタント食品
「インスタント食品」は便利ですが、安い時にまとめて購入したまま、食べ忘れることがあるという人も多いのではないでしょうか。
インスタント食品は、期限が長いものが多いため、「そのうち食べればいい」と考えがちなのですが、「思ったより頻繁に食べなかった」ということも起きやすく、しまいっぱなしにしているうちに、いつの間にか期限切れになってしまうことも多い商品です。
また、いつまでもしまいっぱなしにしているうちに、在庫があることを忘れて、また同じものを購入してしまう「ダブリ買い」をしてしまうことも多くなります。
「いつも食費が安い人」は、このような期限切れを起こしやすい商品を「安いから」という理由で購入することはほとんどありません。購入した場合でも定期的に期限を確認したり、購入する数量を一定以上にしない工夫をしたりすることで、食材を無駄にしないように気をつけている人が多く見られます。
一方、「食費がいつも高い人」は、このような「いつか食べるかも」と思うような食材を「いつもより少し安い」と感じると、衝動的にカゴにいれ、いつまでもしまいっぱなしにしやすいので気をつけましょう。
3 多すぎるストック品
乾麺や調味料など、比較的長期間の保存がしやすい食材を、キッチンにストックしているという人も多いのではないでしょうか。
ある程度のストック品は、「今日は家にあるもので」と、買い物の回数を減らすことができるため、食費の節約につなげることもできるのですが、多すぎるほどのストック品は、かえって「食べきれない」などの問題を引き起こすことがあります。
また、定期的な整理整頓を心がけないと、期限切れが近いものが戸棚の奥の方に追いやられてしまうなど、期限の管理にも手間がかかります。
確かにある程度のストック品は食費の節約にもつながるため、安い時に買いだめしておくことが一概に浪費になるとは言えませんが、「いつも食費が安い人」のなかでも、「面倒くさがり」という人は、このような「時間と手間がかかる節約」を嫌う傾向があります。
どうしてもストック品を買いだめしたいという人は、「期限の近いものから順に並べて保管し、新しいものを使う際には必ず期限を確認してから消費する」など、日頃から整理整頓と期限の管理を徹底するよう心がけましょう。
4 箱買いした在庫品
飲料水や酒類など、「箱買いした商品の在庫をキッチンの隅に積み上げている」という人もいるのではないでしょうか。
「まずは冷蔵庫に入れられるだけ詰め込んで、空きが出たらすぐ補充できるように」と、キッチンに在庫品を置く人が多いのですが、このような「箱買い」が習慣になっている人の食費は、意外と平均より高いことが多いのです。
なぜなら、「箱買い」をすることで、商品の単価は下がるものの、たくさん在庫があることに安心して、食べすぎや飲みすぎを引き起こすことが多いからです。
反対に、「いつも食費が安い人」は、「箱買いはしない」という人が多く見られます。「必要な時に、必要なものだけを買う」ことが習慣になっている人が多いので、袋入りの野菜さえ買わずに、「単価が高くなっても必ずバラで買う」という人もいるほどです。
「できるだけ安いものを選んで買い物をしているのに食費が高い」という人ほど、商品の単価ばかりに気を取られ、1ヵ月単位の消費のペースを意識しない人が多いので、気をつけましょう。
まとめ
普段通りの買い物をしているだけなのに、食費が平均を大きく上回ってしまう人は、「食費が高くなる行動」を習慣にしていることが多いものです。
食費を少しでも安くしようと、安い時に買ったモノがキッチンにあふれている人ほど、意外と食費が高くなってしまうものです。
知らず知らずのうちに習慣化している「ちょっとした行動」を見直すことが食費を減らすことにもつながりますので、まずは普段キッチンに何気なく置いているモノを見直すことから始めてみてはいかがでしょうか。
文/家計簿・家計管理アドバイザー あき
著書に「1日1行書くだけでお金が貯まる! 「ズボラ家計簿」練習帖(講談社の実用BOOK)」「スマホでできる あきの新ズボラ家計簿(秀和システム)」他