「お通夜は香典で良いの?」大人なら知っておきたい常識!文房具のプロが教える冠婚葬祭ルール
文房具ブロガーの猪口フミヒロです。
僕は、お通夜やお葬式に毎月のように参列しなくてはならない仕事をしていました。なかなか出来ない経験をたくさんさせていただいたことに感謝していますし、様々な知らない冠婚葬祭ルールを身につけることが出来ました。
厚生労働省が発表した人口動態統計(速報)では、2022年に日本で死亡した人はおよそ156万人だそうです。1日あたりにすると約4,200人の方が亡くなっているという計算になります。とてつもない数字で、驚かされます。
そんなことを考えながら、今日はテーマは「御香典・御仏前・御霊前」これって、どう使い分けたらいいの?というお題で書いてみます。知っておいて損はない豆知識をお送りしますね。是非とも、覚えておいてください。
言葉の意味を解説します
僕は、あまり深く考えずにお通夜に持っていく時には「香典(こうでん)」と使ってきました。でも、案外そんな人多いんじゃないでしょうか?今日は正しい呼び方やその言葉の意味をこのブログ記事の中で勉強していきましょう。
「御香典(おこうでん)」
これは故人に対して線香や花の代わりに金品をお供えするときに使います。典は略字でして、正式には奠です。香は、お線香のことを指しています。奠は、お供え物という意味です。僕はいつも線香も持参してました。ダブってましたけど良かったのかな。
「御霊前(ごれいぜん)」
故人の御霊にお供えする金品を指します。香典のひとつです。仏教では四十九日法要が過ぎたら「御仏前」、その前なら御霊前を使うとされています。ここさえ押さえていれば、たいてい大丈夫なんじゃないかと思います。覚えておいてくださいね。
「御仏前(ごぶつぜん)」
故人が成仏して仏様になったとして、そこに供える金品のことです。お供え物の表書きのひとつです。仏は略字で、正式には佛を使います。ここは、宗教の違いによる使い分けになっているみたいです。僕、個人的には「御仏前」は使ったことがありません。
御香典は急な葬儀の相互補助金的な役割という意味も持ち合わせています。この法要のために使う線香や花の支払い代金の一部にしてくださいという意味です。そういうつもりで持参しましたという気持ちが伝わるのが良いでしょうね。
薄墨の筆で書く事の意味は?
御香典などは、薄墨(うすずみ)で書くとされています。通常の黒い毛筆用の墨ではなく、水で薄めてあるかのような薄さの墨です。僕も先輩に「お通夜は薄墨」と教えられました。どうして、薄墨を使うのか。それにはどんな理由があるのかを、紹介しておきますね。
今では知らない人もいるかも知れませんが、昔の人たちは墨をすって水に溶かして使っていました。この水の中に涙が混ざって薄くなってしまったことを表現したという説と、ゆっくり墨をすっている暇もなくこの場に駆けつけてきたのですよというアピール説があります。
今ではこの薄墨のことを知っている人もいないので、消えていく習慣かもしれないです。知っておくと良いと思います。今でも結構多くの人たちが「薄墨で書かなくちゃ」と思って実践しているようですね。なかなか日本らしくて良いと思います。
金額の相場は、どうなんだろう?
ここが一番難しい問題です。僕もよくわかっていません。親戚の時には、親父に電話して「いくらくらい包んだらいい?」と、確認してから参列するようにしています。田舎には田舎の、そして地域には地域の相場がありますから、そこを崩してはいけませんからね。
僕は、割り切れないという意味を込めて3千円か5千円か1万円を包みます。奇数は割り切れないですから。知り合いなら3千円、もう少し深い知り合いなら5千円、お世話になった人なら一万円です。世の中のお通夜の香典相場というのも、この金額くらいだそうです。
- 上司・・・5千円から1万円
- 同僚・・・5千円から1万円
- 友人・・・1万円から3万円
- 親戚・・・3万円から5万円
あくまで目安ですから気持ちを包んでおきましょう。お葬式代の足しにしてくださいという気持ちが伝われば、それで十分なのです。最後まで読んでくださいまして、ありがとうございます。読んでいただいた読者の方々に感謝です。
(このブログ記事は2021年4月27日に書いた記事をリライトしたものです)
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