坂越の大道沿いで奥藤酒造のすぐ前にある「伝馬船（てんません）」は、2022年2月にオープンし来月丸2周年を迎える「坂越かき」生産者の直営店です。基本メニューはしっかり定着させながら、お土産物も含め少しずつアップデートしています。

定番メニューはしっかり定着

伝馬船は、坂越大道沿いにあるカキ生産業者・大河水産の直営店として、朝水揚げしたばかりのカキの販売はもちろん、カキを使った料理を提供しています。

名物「伝馬焼き」は、プレス機で焼いた「イカ焼き」ならぬ「カキ焼き」といった感じ。大粒のカキをふんだんに使っていて、カキの存在感が半端なし。赤穂産ネギ、紅ショウガを入れた生地はもちもち食感でカキの相性が抜群。お好み焼き用ソース、牡蠣しょうゆ、くいどうらく特製塩ぽん酢からタレを選べるよう工夫しています。

伝馬船オリジナルのレンジパックで蒸す「蒸し牡蠣」です。朝採れの殻付きカキを使っているのですが、蒸しガキにして一番おいしいサイズを一つひとつ選んでパックに詰めているというこだわりよう。レンジパックのまま電子レンジで加熱して提供する一品で、お土産として持ち帰りにも対応しています。このレンジパックは洗って繰り返し使える優れモノなのもうれしいですよね。

土日祝日限定メニューとして「牡蠣うどん」も登場。さっとボイルしたカキをトッピングした贅沢うどんです。カキが苦手な人向けには、ちくわの磯辺揚げをのせた「潮の香うどん」も用意しています。

カキ料理を食べたら、カキが当たるキャンペーンに応募するのもお忘れなく。

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朝水揚したばかりの殻付きカキはもちろん、むき身のカキもこちらで買えるのも魅力。JR坂越駅から徒歩で訪れた観光客の方はもちろん、地元の方もここで入手できるので、ありがたい限りです。

思い入れたっぷりの新メニューや新商品も

カキ以外のメニューもありますよ。
こちら「地ダコのからあげ」です。新鮮な坂越産のマダコをからあげにしたもので、伝馬焼きと並ぶ看板商品になりつつある人気メニューです。

大分までからあげ修業に行き、店をオープンした”からあげ専門店「松本家」”監修の逸品です。

希少な坂越産のマダコを大きめにカットし串さしに。下味には赤穂の塩を使い「松本家」秘伝のタレで味付けし、きめ細かい片栗粉を使用してカリッと美味しい衣に仕上げています。

歯ごたえあるタコと衣がベストマッチで美味～！癖になるおいしさですよ。串揚げなので食べやすいのもうれしいですよね。

尾道・後藤鉱泉所のドリンクもオープンしてから扱い始めた商品です。
店名の「伝馬船」からもわかるように、店主の永石一彦さんは、北前船寄港地ゆかりの町とのご縁も大切にしてきました。
尾道もゆかりの町の一つということで、かねてから店で販売したいと思っていた後藤鉱泉所に、わざわざ瓶を返しに行き同時に仕入れてくるというサイクルを繰り返しています。「伝馬焼きと合うのか、冬でも意外と人気の商品なんです。兵庫県で販売しているのはうちだけでは。仕入れに行くのも楽しみにしています」と永石さん。

お土産コーナーの商品もさらに充実

お土産コーナーの商品もさらに充実してきました。
開発までにいろいろな苦労をしたとか、一つひとつ、ストーリーがあるような商品を大切にしています。

赤穂塩ラスクや播磨灘牡蠣ラスクなどのお菓子もあります。
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地元・なべしまファームのアイスクリームも全種類置いています。
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塩つながりでは、宮城・気仙沼の塩を置いています。
気仙沼は実は赤穂の技術を学んで塩づくりをするようなった町。永石さんが役所勤務の時、気仙沼に震災支援にいったそうです。そんなご縁もあって、店をオープンしてから、わざわざお願いに行ったとか。

あっという間の2年間

店主の永石さんです。
「あっという間の2年間でした。お客さんといろんな話して、”また来ました”と言ってもらえたらうれしいですね。カキのお店なので夏はどうなるかと思いましたが、”伝馬焼き”が年間を通して人気でした。”坂越のカキが美味しかったのでカキを食べられるようになった”といわれたのもうれしかったですね」と振り返ります。

「伝馬船」は、こんな形で寒さ対策のビニールやストーブを設置しています。
今が旬のカキを食べながら、赤穂愛・坂越愛の強い永石さんと話をするのも楽しいのでは。ぜひ行ってみてください。

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