兵庫県赤穂市にある三つ葉農家「なべしまファーム」をご存知でしょうか。赤穂市内でもあまり知られていませんが、三つ葉を主に栽培する兵庫県下でもレアな専業農家です。フレッシュな三つ葉だけでなく、それを使った加工品も手がけていて、この度「三つ葉ジェラート」がデビューしました。4月15日の「あれやこれ屋&マチャイ」で開催される「いちご部会」で販売します。

手をかけて丁寧に栽培

「なべしまファーム」は、千鳥ヶ浜と呼ばれるエリアの人気のジェラートショップ「TETE」や、予約をとるのが超困難ないちご農園「まるおファーム」にもほど近い場所にあります。

田園風景が広がる赤穂の最南端で、現在2軒残る栽培農家の一つです。
2棟のビニールハウスを使って、水耕栽培で種から育てています。種を海水につけ、殺菌後乾燥させ、冷蔵庫で保存します。その後、種をまき、発芽して根が出たらプールに移植します。
目をかけ、手をかけ、丁寧に育て、出荷できる40センチメートル程度になるまで、約90日かかります。

じゃ～ん
こちら「なべしまファーム」の三つ葉です。

「三つ葉」といえば、茶わん蒸しとかすまし汁とかに、ちょこっとトッピングする、脇役的な野菜と思いがちですが、なべしまファームの三つ葉は、存在感があって十分主役をはれる野菜なんですよ。サラダでもおいしいし、もちろん胡麻和えやおひたしにも。鍋に入れると香りが引き立ちますし、塩焼きそばやスパイスカレーとも相性抜群なので、トッピングすると彩りもきれいなんです。

一度食べると、癖になって病みつきになる美味しさなんです。コレホント！

「なべしまファーム」に直接行っても買えますし、旬彩蔵赤穂店にも出荷しています。

廃棄するのがつらくて加工品に

こちら、2020年春から4代目の事業主となった鍋島晴美さんです。
美味しい三つ葉ですが、気候や受注の関係で廃棄になることもあり、手塩にかけて育てるにつれ、それに心を痛めていた晴美さん。
得意のお菓子作りの腕を生かして、加工品づくりを始めました。

こちら「みつばシフォンケーキ」です。
抹茶のように鮮やかな緑色。三つ葉の香りも立ってふわふわ食感でおすすめ。

「みつばキッフェルン」は、口の中に入れると、ほろっととけるようなやさしい味。
「みつばマーブルグクロワ」は、バターの風味が際立つ焼き菓子。焼いた直後より、一日寝かした方がおいしいバターケーキです。
「みつばクッキー」は、シンプルな懐かしい味と三つ葉の風味がいい感じにコラボしています。

これらは、すべて、三つ葉を25時間低温乾燥させたものを、ミキサーかフードプロセッサーにかけて、抹茶の細かさに近い粉末に仕上げた「みつばパウダー」で作っています。

「お菓子を焼くのが好きなんです。オリジナルレシピもたくさんあるし、作ってる時間が楽しいですね」と晴美さん。

満を持して手がけた三つ葉ジェラート

そんな晴美さんが、近くのジェラート屋さん「TETE」さんの手を借り、手がけたのが「三つ葉ジェラート」4種です。「1年くらい温めて、試行錯誤しながらやっと完成しました」。

代表的な一品「三つ葉」は、フレッシュの三つ葉をふんだんに使い、リッチミルクで仕上げた定番です。濃いミルクとともに三つ葉の香りを楽しめます。

「れもん」は、三つ葉の搾り汁とレモンの搾り汁が入った、夏にぴったりの爽やかな商品。

「発酵あずき」は、麹から手作りした甘酒と発酵あずきが入った一品。今はやりの発酵食品がたっぷり入ったヘルシーなフレーバーです。発酵あずきは、一緒に混ぜ込んでしまうとあずきの食感がなくなってしまうので、全部ませ込んだ生地に、最後に入れて手混ぜするという、ひと手間もふた手間もかけた一品です。

「みつばソース」は、みそやすりごま、すりアーモンドも入った手作りの三つ葉和風ソースのみが入った一品です。
どれでも1個350円で販売します。

「いちご部会」でデビュー

新発売の「三つ葉ジェラート」はもちろん、生の三つ葉や三つ葉スイーツは、赤穂市加里屋中洲のセレクトショップ「あれやこれ屋&マチャイ」で開催する「いちご部会」で販売します。この機会にぜひ、ゲットしてみては。
赤穂産の三つ葉の美味しさを実感できるはずです。

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今回ゲットできなくても、ジェラートは、「なべしまファーム」で買うことができます。
スイーツ類はイベントを中心に作りますが、予約があれば対応もするそうです。
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