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Instagramがビデオに対応 - 15秒の動画を手軽に共有

松村太郎ジャーナリスト/iU 専任教員
Instagramがバージョンアップし、動画撮影に対応した

手軽にフィルタを書けた写真を共有できるアプリInstagramがアップデートをし、15秒までのビデオに対応しました。操作は静止画と同様、簡単。カメラアイコンをタップしてビデオモードに切り替えて、撮影開始。

録画の際は、録画ボタンを押している間の映像が記録され、最大15秒まで映像を押しっぱなしで記録したり、ちょっとずつ映像の断片を集めていったりすることができます。撮影後は、手ぶれ補正やInstagramおなじみのフィルタをかけてアップロード。

共有先はこれまで通りFacebook、Twitter、Tumblr、Email、Foursquare。一応Flickrもビデオに対応しているのですが、共有先からは外されました。また、Google+やYouTubeを共有先に指定できるとすれば、なかなか意欲的だと思ったのですが。

できあがりの動画はこんな感じになります。雑な作例ですみません。その言い訳も後に述べます。

モバイルビデオの使い方

先行していたインスタントなビデオ共有アプリ「Vine」が出たとき、「これはスゴイ!未来だ!面白い!」という感覚というよりは、正直「どのように使おうかな」と少し思いをめぐらすような状態だったのを覚えています。

普段ビデオを頻繁に撮影していないということもあって、何を撮影すれば良いか、と頭を切り換えなければならないな、と思っていたからです。

Vineを使っていていくつか上手くいったと思えた使い方は、WBCの野球の1打者を6秒にまとめるビデオと、日本のクラシックカーラリーの出発式の風景。 前者は時間の圧縮、後者はもともと6秒程度ののシーケンスを発見してそれを丸ごと記録する、という考え方でした。

Instagramはフィルタつき、音声なしの15秒。細切れを集めると撮影方法だと、よりたくさんのピースを含めることができますが、丸ごと録画の場合、15秒の長さのシーケンスを見つけるのは少し難しそうです。もちろん、15秒フルで撮影しなくても良い仕組みになっているので、Vineの6秒と同じ使い方はできます。

全ては、イケてるポストのために

もう1つ、Instagramがビデオに対応するときに、今まで持っていたInstagramの雰囲気とどう折り合いを付けるのだろう。気になっているのは、仕上がりのクールさです。

スマートフォンで撮影される写真は撮影と言うよりはコミュニケーションの一部となっているため、厳密に作品性を追究しているわけではないと考えています。しかしコミュニケーションだからこそ、(そこそこ)クールに見えることが重要だったりもするのです。

Instagramは、「正方形」で「エフェクトのついた」写真というフォーマットを提供したことによって、「クールな写真を撮りやすくなった」という効果があると思います。もちろんスクエアの写真の構図は難しいと思うし、正方形でフィルタかかってればカッコイイ、と言うわけではないと思いますが、手軽に良い雰囲気に仕上げやすくなったとと思います。

個人的にInstagramのウリであるクールな仕上がりが、今度はビデオにも適応されるか、というのが最大の関心事です。正方形でエフェクトつきの、どんなビデオがクールなのか。これから様々な人々がビデオを撮るようになり、何らかのパターンが見出されていくことになるでしょう。色々試しながら、モバイルビデオのクールさやおいしいところを見つけていきたいものです。

ジャーナリスト/iU 専任教員

1980年東京生まれ。モバイル・ソーシャルを中心とした新しいメディアとライフスタイル・ワークスタイルの関係をテーマに取材・執筆を行う他、企業のアドバイザリーや企画を手がける。2020年よりiU 情報経営イノベーション専門職大学で、デザイン思考、ビジネスフレームワーク、ケーススタディ、クリエイティブの教鞭を執る。

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