キッチンが暑くならない!チャーシューが火を使わないでできる裏技レシピ!意外と知らない時間の目安とコツ
連日の猛暑に、キッチンで火を使うのも躊躇してしまいますよね。そこで今回は、火を使わずに、キッチンが暑くならずにおいしいチャーシューを作る裏ワザレシピを紹介します。火を使わないからこそ、ジューシーでしっとりに仕上がるんですよ。
じつは私はこのチャーシューを繰り返し作っていて、多い時には1日で10本も作ったことがあります。繰返し作っているからこそわかる時間とコツも紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
安全に食べるための中心温度
チャーシューを作る場合、重要なのがお肉の中心温度です。肉は火を入れるほど、たんぱく質が変性して硬くなります。脱水しておいしい肉汁も流れ出て、パサついてしまいます。しかし、安全に食べるためには、中心温度を一定時間保つように調理をしなければいけません。
■厚生労働省が指導する肉の中心温度と時間
60度⇒120分
63度⇒30分
65度⇒15分
68度⇒8分
70度⇒3分
炊飯器の保温なら中心温度を維持
そこで便利なのが炊飯器の保温機能です。保温機能では多くのメーカーが庫内を65度前後に保つ仕組みになっています。実際にお湯を入れて数時間おいて計測をしたことがあるのですが、我が家で現在使っている炊飯器は70度、5年前に使用していた炊飯器は63度でした。
保温機能で時間を調整すれば、安全な温度帯を維持しつつ、おいしいチャーシューを作ることができるんです。高温になりすぎることがないので、パサパサすることなく、ジューシーな仕上がりになりますよ。保温機能なので、炊飯器に匂い移りがないのも利点です。
保温時間は長くてもOK
保温時間は350gの塊肉の場合で最短で2時間くらいです。安全のために短縮はできませんが、長い分には大丈夫です。ちなみに、24時間保温で入れっぱなしで作ったところ、箸で切れるくらいほろほろな仕上がりになりました。
ただ時間が長くなるほど、脱水が進んで、2周りも3周りも小さくなるので、お好みで調整をしてくださいね。
特製だれができる
密閉袋に調味料とお肉を入れておけば、お肉にじんわりと味がしみこみます。
浸けていた調味料は、煮詰めるとたれにもなるので一石二鳥です。おいしいたれのかかったチャーシューを楽しむことができますよ。
炊飯器でほったらかしで作るしっとりチャーシュー
■3~4人分
豚肩ロース塊(ネット付き)=350g
A.しょう油=大さじ2と1/2
A.砂糖=大さじ2
A.にんにくチューブ=小さじ1/3くらい
A.生姜チューブ=小さじ1/3くらい
A.こしょう=3ふり
B.片栗粉=小さじ1/4
B.水=小さじ1
①-湯を沸かす
豚肉の重量の2倍くらいの量のお湯を沸かす。
②-袋に入れる
豚肉は【A】といっしょにジッパー付きのビニール袋に入れ、空気を抜いてしっかり閉じる。
③-保温
炊飯釜に①と②を入れて、お皿を1枚のせて、保温で2時間おく。
※お湯の量は豚肉がかぶるくらい。
※お肉がぷかぷか浮かないように重石代わりにお皿をのせます。
※保温時間は、沸かしたての熱湯を使った場合の目安です。
※肉の重量が500g程度の場合には、保温時間3時間くらいにしてください。
④-粗熱をとる
豚肉は炊飯釜から取り出し、ビニールに入れたまま常温に置き、粗熱が取れるまで1時間置いておく。
※肉の中心温度を保つために必要な時間なので省略不可。
⑤-たれづくり
ビニールにたまった汁を小鍋に入れ、煮立たせてアクを取り除き、【B】を混ぜたものを加えてとろみをつけてたれにする。
※生肉に触れていたつけ汁はけっこうアクがあります。しっかり取り除いてからとろみをつけたほうが、透明度の高いたれになります。
⑥-切って盛り付け
好みの厚みに切り皿に盛り、たれをかける。
※切りたてのほうが、色が鮮やかできれいです。すぐに食べない場合は、③のあとビニールごと冷蔵庫で保存してください。
■注意点
※肉の中心温度を65度前後でねらった炊飯器のレシピです。
※炊飯器は5.5合炊きを利用したレシピです。1升炊きの場合は、湯は豚肉がかぶるくらい入れてください。
※500gの豚塊肉の場合、調味料と保温時間は、1.5倍にしてください。
※2つ同時作る場合は、湯の量と時間を1.5倍にしてください。
まとめ
・炊飯器の保温でチャーシューができる
・火が入りすぎないからしっとりジューシー
・浸けだれは煮詰めると特製だれになる
暑い夏は、簡単な料理で栄養バランスが偏りがちになります。簡単レシピでも栄養バランスが整うような工夫をして、元気にお過ごしくださいね。
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