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こづかいは男性2万7011円・女性2万3541円…パート・アルバイトのこづかいや昼食代事情

不破雷蔵グラフ化・さぐる ジャーナブロガー 検証・解説者/FP  
パートタイムで働くレジ係さん。そのこづかいや昼食代事情は(写真:アフロ)

パートタイムやアルバイトとして働く人たちの賃金動向は多方面で調査されているが、こづかいや昼食代の実情はあまり知られていない。その内情をSBI新生銀行の定点観測的調査報告書「サラリーマンのお小遣い調査」(※)の最新版から確認する。

最初に示すのは、一か月あたりの平均こづかい額。男性は2万7011円、女性は2万3541円との結果となった。

↑ パート・アルバイトの一か月の平均こづかい額(男女別・年齢階層別、円)(2023年)
↑ パート・アルバイトの一か月の平均こづかい額(男女別・年齢階層別、円)(2023年)

男女とも20代がもっとも高く、30代から40代は低めとなり、50代で再び高くなる傾向が見られる。そしていずれの年齢階層でも女性の額が男性を上回ることはない。女性と比べて男性は単身者が多いからと思われるが、それを裏付ける資料はない。女性は子供の養育費をまかなうためにパートを行う事例が多く、自分のこづかいに充てる額面も削らざるを得ないと考えれば道理は通る。

勤務日における持参弁当以外での昼食代はおよそ500円台。

↑ パート・アルバイトの一日の平均昼食代(勤務日、弁当持参時除く、男女別・年齢階層別、円)(2023年)
↑ パート・アルバイトの一日の平均昼食代(勤務日、弁当持参時除く、男女別・年齢階層別、円)(2023年)

20代女性で814円という高額が出ているが、対象人数が43人のみのためイレギュラーが生じたものと思われる。2023年の会社員における平均昼食代が男性で624円、女性で696円であるのを見ると、やはり低く抑えざるを得ないお財布事情がうかがいしれよう。

■関連記事:

【正規社員と非正規社員の賃金差の実情をさぐる(2023年公開版)】

【非正規社員の人達はなぜ非正規として働いているのだろうか(2022年公開版)】

※サラリーマンのお小遣い調査

直近年分となる2023年分は2023年4月25日から28日にインターネット経由で行われたもので、有効回答数は2718人。男女会社員(正社員・契約社員・派遣社員)に加え、男女パート・アルバイト就業者も含む。公開資料で多くを占める会社員は男性1252人・女性842人。年齢階層別構成比は20代から50代まで10歳区切りでほぼ均等割り当て(実社員数を基にしたウェイトバックはかけられていないので、全体値では社会の実情と比べて偏りを示している場合がある)。未婚・既婚比は男性が43.5対56.5、女性は56.8対33.2。

(注)本文中のグラフや図表は特記事項のない限り、記述されている資料からの引用、または資料を基に筆者が作成したものです。

(注)本文中の写真は特記事項のない限り、本文で記述されている資料を基に筆者が作成の上で撮影したもの、あるいは筆者が取材で撮影したものです。

(注)記事題名、本文、グラフ中などで使われている数字は、その場において最適と思われる表示となるよう、小数点以下任意の桁を四捨五入した上で表記している場合があります。そのため、表示上の数字の合計値が完全には一致しないことがあります。

(注)グラフの体裁を整える、数字の動きを見やすくするためにグラフの軸の端の値をゼロではないプラスの値にした場合、注意をうながすためにその値を丸などで囲む場合があります。

(注)グラフ中では体裁を整えるために項目などの表記(送り仮名など)を一部省略、変更している場合があります。また「~」を「-」と表現する場合があります。

(注)グラフ中の「ppt」とは%ポイントを意味します。

(注)「(大)震災」は特記や詳細表記のない限り、東日本大震災を意味します。

(注)今記事は【ガベージニュース】に掲載した記事に一部加筆・変更をしたものです。

グラフ化・さぐる ジャーナブロガー 検証・解説者/FP  

ニュースサイト「ガベージニュース」管理人。3級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)。経済・社会情勢分野を中心に、官公庁発表情報をはじめ多彩な情報を多視点から俯瞰、グラフ化、さらには複数要件を組み合わせ・照らし合わせ、社会の鼓動を聴ける解説を行っています。過去の経歴を元に、軍事や歴史、携帯電話を中心としたデジタル系にも領域を広げることもあります。

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