室内で使える石油ストーブをテントの中で使うと一酸化炭素中毒になるってウソ?本当?
暑い夏も終わり、本格的なキャンプシーズンが始まりますね!
ですが毎年、キャンプシーズンの開始と共に暖房機具による悲惨な事故が発生しています。
寒い時期のキャンプを経験したことがない、初心者キャンパーは特に注意してほしい「テント内での石油ストーブの扱い」について紹介します。
テントの中で石油ストーブを使用して一酸化炭素中毒
2021年1月18日にも千葉・いすみ市の山林で、テント中で一酸化炭素中毒が原因と思われる遺体が発見されました。
千葉の山林でカモ猟の男性3人の遺体…テント内には石油ストーブ 一酸化炭素中毒か?
珍しい事故ではなく毎年かなりの件数が報告されています。
また、一酸化炭素中毒だけではなく、石油ストーブがテントに引火し火災が発生することも多くあります。
一般的な冬用のテントは、夏用のものと比べ気密性の高いものが多く(冬用テントのスカート部分が地面に接触するように設計されているため)、一酸化炭素中毒が発生しやすい条件となっています。
各メーカーがテント内での燃焼系キャンプ道具の使用を禁じていますが、(ストーブなどの利用を前提にしたようなものを除く)事故が発生し続けているのが現状です。
テントの火災は気付かない?なぜ?
テント内で石油ストーブなどの燃焼系キャンプ道具を使ったことで火災が発生する事故も多く、酷い怪我や最悪の事態を招く場合もあります。
なぜなら温まったテント内で眠っているうちに、素早く火の手がまわってしまうためです。
冬用のシュラフに燃え移ると、一段と燃えてしまうため大変危険ですし、テントの素材である、化繊やコットンも大変燃えやすい素材です。(※難燃性のテントもあります)
狭い空間に燃えやすいものが集まっていることで、火災のリスクのみならず、火災が発生した後の燃え方にも影響があります。
ファミリーキャンンプは特に気を付けて!
子どもの一酸化炭素による致死量は、大人の1/2と言われています。
これは、子どもの方が代謝がよく、大人が異変を感じない場合でも、一酸化炭素中毒になってしまう可能性が高くなってしまうそうです。
寒い冬場は、温かくして過ごしたいものですが、暖の取り方のは必ず注意しましょう。
一酸化炭素チェッカーを用意しよう
テント内での一酸化炭素中毒や火災を避けるために必要なこと
- テント内での燃焼系暖房機具の使用可否を守る
- 換気の徹底
- 一酸化炭素チェッカーを使用する
- 燃焼系暖房機具に不完全燃焼の症状がないか点検する
- 燃えやすいものの近くに暖房器具を近づけない
- 就寝のタイミングでは使用しない
基本的には、一酸化炭素中毒が発生しない環境を整えることが一番の対策です。
しかし、どんなに注意しても事故の可能性があるため一酸化炭素チェッカーの使用をオススメします。
もちろん、一酸化炭素チェッカを用意すれば安心というわけではありません。
当然テント内で、燃焼系暖房機具を使用することのリスクを正しく管理することが大前提です。
石油ストーブ以外の選択肢も
石油ストーブなどの燃焼系暖房機具を使いこなす自信がない方は、思い切ってカイロや重ね着などで寒さを凌ぐ方法を選ぶのもオススメです。
キャンプ道具は命や大きな事故に繋がりかねない、危険な道具であることも多いため、安全に使いこなす自信がない時は他のものを使いましょう。
初心者キャンパーさんも、経験者のキャンパーさんも、石油ストーブなどの燃焼系暖房機具の取り扱いには十分注意して、キャンプシーズンを楽しんでください!