看護師。私は倉庫の床でも眠れて、昆虫以外なら何でも美味しく食べられます~おみおじリポート(149)~
難民キャンプや被災地への支援を行う病院に10年以上勤務していました
※2023年6月7日追記。鎌田さんは半年間の受けオネット期間を終了し、自動退会日を迎えました。鎌田さんはオネット外で知り合った男性との交際がすすんでいるようです。彼女の幸せを祈りつつ見送りたいと思います。
こんにちは。大宮です。自分の周囲にいる独身男女の婚活を前のめりで支援する「お見合いおじさん活動(略称:おみおじ)」を婚活パーソナルトレーナーのマチコ先生と一緒に推進しています。僕の読者(この記事を読んでいるあなたも該当します)で「そろそろ結婚したい」という人をオネット(大宮ネットワーク)にお迎えし、良縁を結ぶことをお手伝い中です。本連載ではその活動の一端をレポートしています。オネット会員の種類(受けor攻め)と募集についてはこちらをご覧ください。
夢中で働いている人って素敵ですよね。経験を積むにしたがって相手に配慮したり周囲の声に耳を傾ける余裕も生まれたりするので、職業人としての魅力とパワーがますます高まります。精力的で頼もしい。後ろ向きなニュースが溢れがちな昨今の日本社会ですが、実際の世の中にはそんな力強い男女が少なくありません。
愛知県で看護師をしている鎌田美穂さん(仮名、44歳)はその一人。中学生の頃に「海外で人を助ける仕事がしたい」と志し、4年制大学で看護師などの資格を取得。卒業後は難民キャンプや被災地への支援も積極的に行う病院に10年以上勤務していたそうです。
「特技は、どこでも寝られて何でも美味しく食べられることです。倉庫みたいな建物の床でも平気で眠れますし、昆虫以外ならば何でも美味しく食べられます。アフリカで出してもらったアリの子とかは二度と食べたいとは思わないので……。」
何でもない会話を楽しみたい。年齢と思い出を重ねていける家族をつくっていきたい
健康な心身のありがたさは40代になると切実に感じたりします。これから結婚しようとする人はなおさらです。あまりに不健康だったりすると、「婚活をする前にやることがあるでしょう」と言いたくなったりします。その点では鎌田さんは問題ないようですね。むしろ、健やかな生活を誰かと分かち合いたいという気持ちが高まっているようです。
「仕事ばかりやってしまう傾向がある私ですが、今の職場では現場を少し離れて指導する立場なので規則正しい生活を送れています。勤務時間は10時~19時ぐらいまで。土日は休めています。一人暮らしなので家事は当然やっていますし、料理は好きなほうですが自己満足で終わってしまうのはつまらないですね。大喜びしてくれなくてもいいので、『今日は魚がいっぱいあるね』などと何でもないような会話を楽しみたいです」
料理は好きだけど調理用具や食器の片付けが苦手とのこと。片付けなくちゃと思うとすごく憂鬱になるそうです。そういう人、けっこういますよね。家事に関しては私が料理したときは片付けを担当してくれることを結婚の唯一の条件とさせてください、と笑います。
気の合った友人たちと食事をしながら賑やかに過ごすのも、旅行や読書などの一人時間も好きだという鎌田さん。今も二人で仲良く旅行をしている両親の後ろ姿を見ていて、年齢と思い出を重ねていける自分自身の家族をつくっていきたいそうです。
最後の可能性が残されたこれから1、2年。できれば不妊治療に取り組みたい
そんな鎌田さんは37歳のときに婚約者と別れた辛い経験があります。子どもが欲しかった私とそうではない彼との間に溝があったとのこと。
「彼は都合が悪くなるとうまく話せなくなるタイプで、私は納得するまで話して理解し合いたい性格。彼にとっては私に責められている感じだったのだと思います。気持ちがすれ違ってしまいました」
一度は家族になった男女間でもときどき起こる悲しい現象ですよね。鎌田さんは大いに反省しているそうです。もしかすると、その恋人のほうも今ごろはちゃんと話せるようになったかもしれません。手痛い失敗経験は次に生かすためにあるのだと思います。
今でも子どもがとても欲しい、と率直に明かす鎌田さん。看護師なので年齢的に難しいこともよく理解している、との前置きで次のように希望を述べてくれました。
「最後の可能性が残されたこれから1、2年の間は、必要があれば、積極的な治療に付き合ってくださる方が結婚相手だと嬉しいです。どうしても子どもがいないとダメ、というわけでもありません。限られた時間の中でやれることに挑戦した上で、結果として子どもがいない人生なのであれば、夫婦ふたりで家族としてのつながりを大切に、穏やかに日々の生活を楽しみたいと考えています」
世間基準ではなく自分基準で結婚の条件を1つか2つに絞り込む
コミュニケーション上手な鎌田さんですが、ややストイックすぎるところがあります。自己評価が少し低いと言ってもいいかもしれません。例えば趣味について。山小屋で一泊するほどの登山をしているのに、「テントを持っていないので趣味が登山とは言えない」とのこと。そして、山登りの喜びは登頂の達成感や雄大な景色よりも「登っているときの疲労感」なのだそうです。この人、ちょっと変わってるな……。
最後に、B型理系一人っ子女子校育ちのマチコ先生から一言。何やら鎌田さんに親近感を覚えているようです。
「家事における唯一の条件、すっごく具体的にイメージできていて微笑ましく思います。オネットの男性であれば手を挙げてくれる方がいるのではないでしょうか。鎌田さんは生命力と生活力に溢れたタイプなので、繊細な男性との相性がいいように思います。そういう人は初めは少し頼りなく感じるかもしれません。でも、鎌田さんの料理をおいしく食べた後に『食器を洗ってくれるか』というポイントに集中することで、気づけば好きになっているなんてこともあるかと思います」
マチコ先生のアドバイスを一般化するならば、結婚相手選びの条件を世間基準ではなく自分基準で1つか2つに絞り込むこと。もちろん、「ちゃんと働いている」とか「家族仲が良い」とか「タバコを吸わない」など、条件を挙げようと思えば無数に増えていきます。それではいつまで経っても相手が見つからないので、あえて「私が料理をしたら片付けはやってくれる」などの細かいポイントに限定するのです。
相性がそこそこ良い大人同士であれば、結婚した後に良い影響を与え合い、変わっていくこともできます。転職を果たして元気に働き始める、配偶者を通して親と和解する、ご飯を美味しく食べるために禁煙を決意する、などですね。賢くてパワフルな鎌田さんならば実行できるはず。短期集中で頑張りましょう!
※文中の受けオネット会員は仮名です。鎌田さんの詳細プロフィールやマチコ先生と大宮による超実践的婚活アドバイス(ヤフーの有料記事です)を読みたい方(=攻めオネット会員になりたい方)はこちらをご覧ください。