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【実録】「私はゴミを買っていたんだ…」汚部屋を脱出するきっかけとなった気づき

シンプリストうた暮らし研究家

整理をしてはリバウンドを繰り返す…そんなエンドレスループに終止符を打つためには、自分自身が気づかなければなりません。持ちすぎない暮らしをキープできるようなったきっかけとなった過去の気づきについて、元汚部屋住人の現シンプリストが詳しく綴っていきます。

「物の量=豊かさ」だと思っていた独身時代

独身時代は、「洋服を買うこと」と「雑貨屋巡り」が趣味というほど買い物が大好きでした。働いて得たお金の多くを物につぎこみ、充実さを物で測るように。
クローゼットの大きさも一人暮らしにしては大容量だったので物は多かったものの、「散らかったときにはクローゼットに入れて隠せばいい!」という考えが定着していました。

職も人間関係も失いネガティブ思考まっしぐらの暗黒時代

そんな物持ち思考を変えるきっかけとなったのは、結婚を機に夫がいる県外へと引っ越したことでした。仕事をやめ近場に知り合いもおらず、不安を感じる毎日。フルタイムでパートをするも家事との両立が難しく、部屋は散らかる一方でした。当時は全てを失った感覚に陥り、考えはネガティブになるばかり。「ポジティブに生きるためにはどうしたらいいの?」と模索していく中で出会ったのが「物を減らしたらポジティブになれる」といった内容の本でした。

あれもこれもゴミ!それは過去にお金で買っていた物だった

その後、妊娠が判明し、パートのお仕事もやめることに。お金はなかったものの、時間だけはたくさんありました。今まで時間がないことを言い訳にして動かなかった自分にも嫌気がさしていたので、「初めて本気で物を減らしてみよう!」と思い立ったのです。

1週間で10袋のゴミを出したときに気づきました。このゴミのほとんどは、過去に私が買った物なんだと。独身時代、仕事は忙しく夜遅くまで働くのが当たり前の毎日だったので、あのときのハードワークも全てムダになったような気になり虚しくなりました。

「私はゴミを買っていたんだ…」という気づきで汚部屋を脱出できた

「私はゴミを買っていたんだ…」という気づきがきっかけで、暮らし方や持ち物を見直すきっかけとなりました。また、お金と時間は密接に関係していることから、「時間の使い方」についても考えるように。現在はフリーランスとして活動していますが、働いたお金で物を買う時には時間に換算し、時間とお金のムダ遣いになっていないかを基準にしています。そうすることでワンランクシビアな目線で買い物ができるようになりました。

過去のことは変えられないとしても、これからの思考や行動は変えられるはずです。「何度整理してもリバウンドをしてしまう」とお悩みを持つ人のヒントとなれば幸いです。

※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

※記事内容は個人の感想や見解を含みます。

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暮らし研究家

「明日の自分をちょっとラクにしてくれる」を元に暮らしの情報を発信中です。得意分野は、片づけ、整理収納、インテリア、ライフスタイル、防災、アイテム紹介など。夫と小学生2人の4人暮らしで2LDK賃貸住まい。引っ越し経験10回の転勤族の妻でもあり、10年間の都会暮らしを経て現在は田舎暮らしをしています。

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