石川県金沢市に出かけたなら、おいしい海鮮を食べたいですよね。そんなとき出かけるのは、近江市場という人も多いことでしょう。もちろん、近江市場でもおいしい海鮮をいただけますが、海鮮丼マニアの私がおすすめするのは、金沢駅内にある「魚菜屋」。新幹線に乗る前にサクッとおいしい海鮮が食べられます。

おいしい海鮮が集まる石川県金沢市

石川県の沖合は天然の好漁場であり、山が近いので豊富な栄養分を含んだ雪解け水や雨水が海に流れ込み、魚がおいしく育ちます。

また、日本一早いセリとして有名な「金沢中央卸市場」には、金沢中の魚が集まるので、鮮度の良い魚を仕入れることができるんです。

金沢市でおいしい魚が食べられる場所と言ったら、まず思い浮かぶのが近江市場。300年以上金沢の市民の台所として、栄えてきた市場です。

おいしい海鮮を食べることができ、さらにお土産として買って帰ることもできます。

近江市場で購入して、自宅に帰ってきてから食べたガンド（天然小ぶり）のおいしさには、家族も大喜び！6時間も経っていたのに、おいしく食べることができたのは、もともとの鮮度が良いからなのでしょう。

ただ、食事をするとき、若干「高いな」と感じることもありました。おいしいから、それはしょうがないと諦めていたのですが、なんと穴場のお店を見つけたのです。

金沢駅の中に！

灯台下暗しとは、このことですね。

金沢百番街 魚菜屋 あんと店

金沢駅にはお土産やグルメ、さらに雑貨や書店、ドラッグストアまで入った、金沢百番街 というショッピングモールがあります。改札のすぐ横にあるので、帰りの新幹線までの待ち時間などにも、気軽に利用できます。

金沢百番街の中でも、お土産とグルメが楽しめるのが「あんと」で、大手グルメサイトで百名店に選ばれているおでんの「黒百合」や、ご当地ラーメン「8番ラーメン」、すでに全国区となっている「ゴーゴーカレー金沢駅総本山」など、金沢に来たら食べたいご当地グルメのお店が揃っています。

「魚菜屋」は、あんとの一角にありました。

海鮮丼の種類が豊富！
しかも、近江市場では2,000円～4,000円台だった海鮮丼が、こちらのお店では1,000円～3,000円台です。

海鮮ヅケ丼が1,500円、本マグロ丼1,800円、紅ずわい蟹まるごと海鮮丼は2,000円、一番高い能登の美食丼でも3,500円！

お昼ご飯をしっかり食べた後でしたが、フラフラと入ってしまいました。

1,800円の「金沢の海鮮丼」

オーダーしたのは、金沢の海鮮丼。蟹のお味噌汁つきです。蟹の旨味がとけこんだ、おいしいお味噌汁。これが無料でついてくるなんて。

安い海鮮丼は、マグロやサーモン、イカなど、どこでも食べられるネタだけでガッカリということもありますが、こちらは…

タコ、甘エビ、イクラ。
さらに金沢の冬の味覚、クルマダイとガンド。
さらに蟹まで乗っています。

ガンドの脂が口の中でとろけてあま～い！
クルマダイはちょっと身がかたいけれど、その分噛むと上品な旨味とコクが楽しめました。

こんな贅沢な丼が1,800円だなんて！
金沢駅、おそるべし！

金沢おでんやカニ面も

お刺身盛合せや煮魚、焼魚、さらには金沢おでんもあるので、ちょっと1杯飲んで帰るのにもおすすめ。あとは新幹線で寝て帰るだけですから。

シーズンオフになってからの紹介で申し訳ないのですが、金沢おでんにはカニ面（2,000円）もありました。

11月・12月だけ漁解禁となる香箱蟹（ズワイ蟹の雌）のカニの身、味噌、卵を、丸っと味わえます。濃厚な蟹の旨味は日本酒が欲しくなります！

香箱蟹そのものは1,800円でメニューにありました。他で2,500円、3,000円の香箱蟹を見てきたので、やはりリーズナブル。さすがにもう食べることはできませんでしたが、また冬に金沢を訪れることがあったら、再訪したいお店です。