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【京都市西京区】新緑映える白鳳の古刹で不動尊祭 ゴールデンウィークに歩いて行ける西山満喫ツアーを!

HOTSUU地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)

 京の西山連峯の麓にあって、白鳳8年(西暦679年)天武天皇の勅によって神変大菩薩役の行者が創建したのが始まりとされる古刹・勝持寺で2024年4月28日に「不動尊祭」が行われていました。境内は真夏日となったこの日の日差しに照らされて、新緑が映える中、不動堂にて住職らによって護摩木が焚かれ、厄除け開運の祈祷がされました。大勢の人たちが護摩木を不動尊に奉納していました。

 不動尊前の広場では、実演販売のポップコーンや京都すずなり屋のベビーカステラ、京都二条の「焼き菓子と食べるラー油 せるろいど」のクッキーなどの露店が出されていました。

 本堂では、その「せるろいど」の店主で、二条のアコーディオンアイドルこと「ゆっけちゃん」の家族バンド「はるぽんず」によるうたごえ広場が行われ、子どもたちも大喜びでした。この日は、京都市内で活躍する「らっきょむ」さんの紙芝居もおこなわれて、こちらも大人気でした。

 さて、ゴールデンウイークに突入しましたね。京都の名だたる観光地では、オーバーツーリズムによる観光公害なども心配されていますが、京都の西山地域はまだまだ静かに観光できます。実は、今話題のNHK大河ドラマで吉高由里子さん演じる紫式部の氏神様でもあり、元々藤原一族によって奈良の春日大社から勧請された大原野神社はこの勝持寺に隣接しています。

 さらに、奈良時代に聖武天皇の求めに応じて、日本の仏教に戒律を伝えるために、5度の渡海に失敗し、失明をしながらも6度目の渡海でようやく日本にやって来たかの鑑真和上とともに唐から来朝した高弟の智威大徳がこの地に隠棲したことに始まるとされる古刹正法寺は道路を挟んで目の前にあります。

 正法寺では、桜が終わっても、境内には藤や牡丹の花、ハナミズキや紫蘭、アヤメの仲間の一初(イチハツ)・ムラサキアイリス・射干(シャガ)などが可憐な花をつけています。キリシマツツジに続いて、色々な種類のツツジも咲き始め、赤・紫・ピンク・白など色とりどりの花が咲いています。新緑との対比が美しいです。

 最寄りのバス停は、南春日野町。市バス、阪急バス、京阪京都交通が乗り入れています。それぞれ1時間に1~2本ですが、3社あるので、阪急桂駅や東向日駅からある程度定期便は確保されています。大原野神社境内には、よもぎ餅の「春日乃茶屋」や「草餅 こばやし」、「そば切りこごろ」などもあります。

 近くには、こだわり豆腐と手あげで知られる「豆腐工房うえだ」や海鮮丼の美味い喫茶「か寿が」、たけのこのさしみが美味しい「畑井」、「うお嘉」、養鶏所直営の本気のオムライスで知られる「喫茶 花・SATO」、もちふわチーズスフレケーキの「フロマージュウ」などグルメもいっぱいです。

 ぜひみなさん、ゴールデンウイークは大原野の風光明媚な自然の中へハイキング気分でお出かけください!

大原野神社(外部リンク)京都市西京区大原野南春日町1152 075-331-0014

正法寺(外部リンク)京都市西京区大原野南春日町1102 075-331-0105

勝持寺(外部リンク)京都市西京区大原野南春日町1223-1 075-331-0601

地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)

 「YAHOO!ニュース ベストエキスパート2024 地域クリエーター部門 特別賞」を受賞 京都をこよなく愛する地域ニュースサイト号外NETの京都市担当タウンクライヤ―です。四国から大阪の元地方紙記者。観光ガイドをしながら京都時空観光案内2024(観光ガイドのための京都案内マニュアル)全19巻や「やさぐれ坊主京を創る 前田玄以の生涯」(京都文学賞一次審査通過)はじめ、京都を題材にした小説なども執筆しています。

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