個人が1人で作って販売している手帳があります。その中でも最古参の「トコだけ手帳」。今回は日付フリー版
手帳というと、その多くは文具メーカーや手帳メーカーが製造。文具店の店頭で販売されているものを思い浮かべると思います。
そして、現代では、個人が独自に作って小規模に販売しているものもあります。
今回紹介する「トコだけ手帳」もその1つ。
実は作者の方とは、個人的に知り合いだったりします。そのこともあり、このトコだけ手帳は、比較的早い時期から知っていたりします。
作り込まれたページにうならされる
また、小さな面積(86mm×150mm)に作り込まれた記入欄は、一般向けに市販されている手帳にまさるとも劣らない作りです。
実際、リピーターも数多くいる手帳です。
最初に登場したのは2007年。実に個人で17年も作られているんですね。
では、実際のページを見てみましょう。
月間ページはきちんと6段
まず月間ページです。きちんと6段分の日付欄があります。これは重要なポイントです。サイズが小さめの手帳だと、5段分しか日付が用意されておらず、最終週の最後の日当たりは、日付欄のサイズが1/2になってしまうものもあります。
これに対して、トコだけ手帳はきちんと6段の記入欄があります。
また、左側にはチェックボックスとメモ欄、右下には横のゲージのような欄があります。これも工夫次第でいろいろな活用ができそうです。たとえば、物事の進行の順番とか達成度を書くのにこの横長の欄は便利そうです。
日付欄は後述するように記入式です。日付と六曜、それに月齢が記入できるようになっています。
独創的なレイアウトながら使い良さそうな週間ページ
週間ページは左右のページを時間軸が貫通している独特なスタイル。とはいえ、これで24時間を網羅しています。また、予定記入欄は方眼ベースとなっています。幅のある予定を書くのに補助線が引きやすく便利です。
一番左側の横長のメモ欄は、その日の重要ポイントを書くのに良さそうです。
また最上部の3/4は、チェックボックスのあるタスク記入欄になっています。一番右側だけアミが敷いてあり、タスクの公私の区別などもできそうです。
ちなみに時間軸は朝5時から翌午前4時まで。24時のところで縦に実線が引いてあり、区切りはつけやすそうです。
今年から日付記入式
そして今回のトコだけ手帳の最大のポイントがこれです。
表紙にも、また予定記入欄にも日付、年号が入っておらず記入式なのです。
それまでのトコだけ手帳は毎年3月~のスタートでした。
だからたとえば、1月から使いたい人にはこの変更は歓迎されるべきことかもしれません。また、「おまけとおまけのカレンダー」も付属します。これは、2024年用、2025年用それぞれの年齢早見表と、令和5年、令和6年、令和7年の年間カレンダーが1枚になったものです。切り取り線に沿ってカットして貼ることが推奨されています。トコだけ手帳は2000円です。
別売の「暦の虎の巻」
日付を記入するのに参照すると便利なのが、この別売の「暦の虎の巻」(1000円)です。
2024年4月から2025年12月までの22ヶ月の暦が掲載されています。レイアウトもトコだけ手帳本体とまったく同じです。なので、記入の参考にするのに迷うことがありません。また、同じデザインなので、これを切り取って貼ってしまうという荒技(!)も使えそうです。
さらなる荒技は、この虎の巻を手帳として使ってしまうことです。予定記入欄の外側は大きな余白があるので、これはこれで使えそうです。
個人でもその気になれば凝った手帳が作れる
私の知り合いには、手帳を自分で作って販売しているという方が複数人いらっしゃいます。どれも市販の手帳に飽き足らず、作ってしまっただけあり、非常に凝ったものです。 このタイプの手帳は、ネットで探してもなかなかでてくるものでもありません。ですが、もし気になったら、購入されることをお勧めします。そのことで、その個人の手帳は、翌年も次の機会も制作が可能になり、結果としてその手帳を愛好・愛用する人たちが翌年も同じ手帳を使えるようになるからです。
トコだけ手帳 公式ページはこちらです。
※ この記事はトコだけ手帳に製品をご提供いただき制作しています。
2024/03/25 14:04 追記
舘神龍彦は、すべての手帳クリエイターの味方です!