3バックか4バックか。数字で判断してはいけない。コンセプトを見分ける方法とは
4バックと3バック。それぞれには様々な種類がある。現在使われている布陣の中で種類が多いのは4バックだ。3バックとのシェア率を比較すれば、だいたい4バック8割、3バック2割。それぞれは多数派対少数派の関係にある。したがって3バックのチームは、それをあえて採用していることになるので、こちらはなぜそれなのかという興味を覚える。
とはいえ、サッカーのスタイルを見るうえで4バックか3バックかを一番の物差しにするのは間違いだ。一口に4バック、3バックと言っても種類は様々。コンセプトが異なる布陣が存在する。数字が4と3と違ってもコンセプトが同じ場合もある。数字に惑わされてはいけない。サッカーを語る上で注視しなければならないポイントになる。
たとえば、試合当初「相手は3バックです」と述べたなら、それはどういう3バックなのか、試合が流れていく中で詳らかにしていくのが実況アナや解説者、評論家の役割になる。4バックも然りだが、4バックのチームは一般的に4バックと呼ばない場合が多い。4−3−3とか4−2−3−1とか具体的な数列表記で言い表そうとするものだ。4バックは多数派なので、分類しやすいからだろうが、それだけに3バックが「3バック」と十ぱ一絡げに呼ばれていることに違和感を覚える。
3バックも種類豊富だ。コンセプトが違う布陣がある。「3バックです」と言ったまま放置されると、いたたまれなくなる。
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