すぐにバレる嘘をつく子どもの心理とは?子どもの心に響く効果的な対応5選
最近、子どもが嘘をつきます。
すぐバレる嘘をつくことに腹が立ち、必要以上に怒ってしまいます。
どうすれば嘘をつくのをやめるでしょうか…
ご相談いただきありがとうございます。
すぐにバレる嘘をつくことは、子どもの発達段階や心理的要因が関わっている場合があります。
この記事では、すぐにばれる嘘をつく子どもの心理と、親としてどのように対応すれば子どものより良い行動を促せるのかについて詳しく解説します。
すぐにバレる嘘をつくのはなぜ?子どもが嘘をつく心理
多くの子どもは親や周囲の大人からの注目を求めています。
注目を集めたいがために嘘をつくことがあり、それがすぐにばれてしまうことも少なくありません。
注意を引くための嘘は、子どもが感情や不安を表現する一つの手段となっている場合があります。
また、子どもは失敗を恐れたり、罰を避けたいと考えることがあります。
そのため、自分を守るために嘘をつくことがあります。
しかし、まだ未熟な幼い子どもは、嘘をうまくつくことができません。
結果を考えずにその場の状況を回避しようとするため、簡単にバレてしまう嘘をつくことが多いといえるでしょう。
他には、現実と空想がごちゃごちゃになり、空想をそのまま口に出して結果的に嘘になっている、という場合もあります。
子どもが嘘をつくことによる影響は?
子どもが嘘をつくことは、先生や友だちとの信頼関係を損なう可能性があります。
童話、オオカミ少年のような状況です。
子どもが嘘をつくと、周囲は徐々に言葉を信じなくなり、疑いの目で見るようになります。
信頼関係が失われると自分の感情や考えを素直に話すことが難しくなり、結果としてコミュニケーションに困難が生じることがあります。
こうして幼少期に嘘をつくことが習慣化すると、将来的にも同じ行動パターンを繰り返すおそれがあります。
大人になっても嘘をつき続けることで、職場や家庭でのトラブルを引き起こすこともあるでしょう。
長期的には、嘘をつくことが人間関係や社会性に悪影響を及ぼすことが懸念されます。
子どもの嘘つきを改善しよう!心に響く効果的な5つの対応
1.理解と共感を示す
まずは子どもの気持ちに寄り添い、理解と共感を示すことが大切です。
子どもがなぜ嘘をついたのか、その背景にある感情や状況を理解しようとする姿勢を心がけましょう。
親が共感を示すことで、子どもは安心感を持ち、「本当のことを話しても大丈夫だ」と思えます。
2.穏やかに対処する
子どもに嘘をつかれた際には感情的にならず、穏やかに対処するようにしましょう。
怒りや叱責ではなく冷静に対話をすることで、子どもは自分の行動を反省しやすくなります。
例えば、「どうしてその話をしたの?」と穏やかに問いかけ、子どもが自分の気持ちや行動を振り返る時間を与えると良いでしょう。
3.正直な行動を認める
子どもが正直に嘘をついたことを話した際には、その行動をしっかりと認めることで、正直であることの価値を認識させることができます。
子どもは正直であることが良いことだと理解し、同じ行動を繰り返すようになるでしょう。
子どもが正直に話してくれた後は、「正直に話してくれてありがとう」といった言葉かけも忘れないようにしましょう。
4.結果に注目せず過程を大切にする
普段の生活の中で、結果に注目して褒めたり叱ったりするのではなく、結果に至った過程について声かけすることを心がけましょう。
例えば、以下のような場面ではこのような声かけをしてみるとよいでしょう。
子どもの作品について:とっても工夫して作ったのが伝わってくるよ
テストの点がよかった:毎日勉強頑張っていたもんね!結果にあらわれているね
コップを下げようとして失敗し、水をこぼした:お手伝いしてくれようとしたんだよね
失敗しても叱られなければ、子どもは嘘をつく必要がなくなります。
また、成功した時に、結果ではなく過程に注目すれば、嘘をついてまで結果を変える必要がなくなり、子ども自身も過程を大切にするようになるでしょう。
5.空想についての嘘は軽く聞き流す
子どもの空想に関する嘘は、創造力にもつながります。
また、空想を話すだけであれば人に迷惑をかけるものではないので聞き流しておいてよいでしょう。
例えば、以下のような嘘です。
私は実はお姫様で、王子様が迎えに来るんだ
悪の大魔王を倒すために、準備してるんだよ
逆に、あまり深く追求しすぎると答えにつまったりするため、「そうなんだね」「そんなことがあったんだ」など、軽く相槌をうつのがよいでしょう。
まとめ
子どもがすぐにバレる嘘をつく理由は、注目を集めたい、失敗や罰を避けたい、現実と空想の混同などの心理的な要因があります。
改善するためには、以下の対応が効果的でしょう。
①理解と共感を示す
②穏やかに対処する
③正直な行動を認める
④結果に注目せず、過程を大切にする
⑤空想に関する嘘は軽く聞き流す
今回ご紹介した子どもの心に響く対応は、子どもの成長を支える大きな力となります。
子どもの嘘を一つの成長の過程として捉え、心に寄り添ったサポートを実践していきましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。