主な新興国/米国経済ニュース(28日)
米ファイザー、英同業大手アストラゼネカへの敵対的買収を断念
米医薬品大手ファイザー<PFE>は26日、英・スウェーデン資本の製薬大手アストラゼネカ<AZN>に対する敵対的買収を断念したことを明らかにした。
ファイザーは4月中旬のアストラゼネカの株価に対し45%のプレミアム(上乗せ額)の1株当たり55ポンド(約9500円)、総額で1200億ドル(約12.2兆円)の買収額の最終案を提示したが、アストラゼネカは安すぎるとして58.85ポンド(約1万0120円)を要求、また、外部からの支援は不要として難色を示したことから、買収協議は不調に終わった。
英国の法律では、買収を仕掛ける企業は、協議開始から28日以内に新たに買収提案を行うか、または、買収を断念するか決定することが求められており、ファイザーの場合、ロンドン時間で26日午後5時がタイムリミットだった。
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米小売り大手フット・ロッカー、2-4月期は大幅増益で株価上昇
米スポーツシューズ・衣料小売り大手フット・ロッカー<FL>が先週末に発表した2-4月期(第2四半期)決算は、純利益が前年比17%増の1億6200万ドル(約165億円)、1株当たり利益(希薄化後)も同22%増の1.1ドルとなった。また、一時的項目を除いた調整後の1株当たり利益は1.11ドルとなり、アナリスト予想の1.06ドルを上回った。
一方、売上高は同14%増の18億6800万ドル(約1900億円)となり、これもアナリスト予想の17億9500万ドル(1830億円)を上回った。既存店ベースの売上高は同7.6%増だった。大幅増益となったのは売り上げが好調だったことに加え、粗利益が前年同期の34.2%から34.6%に上昇したため。
この四半期決算結果を受けて、同社の株価は23日、1.56%高の48.92ドルと、上昇して引けた。
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インドネシア財務省、10-12月期に510億円超のサムライ債発行へ
インドネシア財務省のロト・スリナイタ・ギンティング債務管理総局長は26日、今年10-12月期に、日本で5億ドル(約510億円)以上のサムライ債(非居住者により日本国内市場で募集(公募)・発行され、発行時に日本円で払い込まれるもの)は発行する計画を明らかにした。ジャカルタ・グローブ(電子版)などが伝えた。
ただ、同局長はサムライ債の詳細は明らかにしていない。また、財務省は9月に、20兆ルピア(約1800億円)相当の一般投資家向けの国債を発行する計画で、販売は国内の投資家に限定するとしている。
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ベトナム初の国産ETF、9月末にローンチへ
ベトナム初の国産ETF(上場投資信託)が今年7-9月期にローンチされる見通しとなった。地元紙サイゴン・タイムズ(電子版)が先週末に伝えた。
これはベトナム・ファンドマネジメント・カンパニー(VFM)のルン・ティ・ミーハン副社長が27日にホーチミン証券取引所(HOSE)主催の投資セミナーで明らかにしたもので、同氏によると、VFMは今年3月にベトナムの国家証券監督委員会(SSC)にホーチミン証取のVN30株価指数に連動した国産ETF「VN30 ETF」のローンチの許可申請書をすでに提出しており、VN30 ETFは9月末に同証取に新規上場される予定だという。
現在、ホーチミン証券取引所では海外ETFとして、投資適格のベトナム株の90%を占めるFTSEベトナム全銘柄指数とマーケット・ベクトル・ベトナムETF(VNM)の海外ETFがいずれも2009年から上場されており、合計の資産額は7-8億ドル(約710億-820億円)に達している。
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ハンガリー中銀、0.1%利下げ―22回連続
ハンガリー中央銀行(MNB)は27日の金融理事会で、政策金利の2週間物預金金利を市場の予想通り、現行の2.5%から過去最低水準となる2.4%へと、0.1%ポイントの小幅引き下げを決めた。利下げは28日から実施される。
中銀は2011年12月に7%へ0.25%ポイント利上げしたあと、しばらく政策金利を据え置いたが、2012年8月29日から0.25%ポイントの利下げキャンペーンを開始しており、今回の会合で22回連続となる。引き下げ幅は3月の0.1%ポイント引き下げから3会合連続の小幅な利下げとなっている。これで計4.6%ポイント引き下げたことになる。
次回の金融政策決定会合は6月24日に開かれる予定。(了)