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Lヘビー級の頂点を目指すニューヨークの新星 マーカス・ブラウン(21戦全勝16KO)インタヴュー

杉浦大介スポーツライター
Photo By Ed Diller/DiBella Entertainment

マーカス・ブラウン(アメリカ/)

ライトヘビー級 21戦全勝(16KO)

 2012年のロンドン五輪アメリカ代表で、プロ入り以降も無敗街道を走ってきたニューヨーク出身のトッププロスペクト。アル・ヘイモンの契約選手。サウスポーのボクサーファイターで、スピード、パワーともに備えている。層が厚くなったライトヘビー級でも、主要4団体のすべてでトップ10にランクイン。2018年中にもトップ戦線参入が期待される。

挑戦できるなら4人の王者の誰でも構わない

ーーここまで連勝を続けてきましたが、ファイトの際には自分のどこを見て欲しいですか?

MB : 僕のスキルと、それを生かして辛抱強く戦えるところですね。一戦ごとに成長しているのも見てもらえたら嬉しく思います。今後もすべての面で向上していきたいと願っています。

ーープロ転向以来、早くも5年が経過しました。自分の成長度とキャリアの進み具合に満足していますか? 

MB : 多くのファイトをこなし、良い結果を出し続けているので、その点では満足しています。今後も勝ち続けるだけです。

ーーライトヘビー級はホットな階級となり、4つの団体にそれぞれ個性的なチャンピオンが揃っています。誰に挑戦したいという希望はありますか? 

MB : 誰かと戦いというのは特にありません。4人の強いチャンピオンがいて、挑戦できるなら誰でも構いません。

ーープロモーションの観点から見ると、同じヘイモン傘下のWBC王者アドニス・スティーブンソン(カナダ)をターゲットにするのが理に叶っていますね。 

MB : 彼のことを特に気にしているというわけではありません。これまでに示されてきた通り、どうも彼は(強い選手とは)誰とも戦いたくない様子ですからね。

ーー(笑)。ブルックリンのバークレイズセンターのリングに12度も登場してきました。地元出身選手として、地元を代表して試合をすることにこだわりはありますか? 

MB : 僕はスタテン・アイランドの出身なので、バークレイズセンターにこだわりがあるわけではありません。ただ、ブルックリンのボクシングは盛り上がっているし、それは素晴らしいこと。活気のある舞台に頻繁に立てるのは嬉しいことです。

ーー子供の頃に好きだった選手は? 

MB : コーリー・スピンクス、ザブ・ジュダー、チャド・ドーソン、ロイ・ジョーンズ・ジュニア(アメリカ)。あとはもちろんフロイド・メイウェザー(アメリカ)ですね。

ーーボクシングを始めた理由は?

MB : 家の近所にジムがあって、そこに通うようになりました。徐々に上達し、自然な形でそのまま続けることになったんです。

ーーボクサーとして成し遂げたいことは? 

MB : 世界チャンピオンになり、統一したいです。そして、いつか名誉の殿堂入りを果たせるような選手になりたいと思っています。

スポーツライター

東京都出身。高校球児からアマボクサーを経て、フリーランスのスポーツライターに転身。現在はニューヨーク在住で、MLB、NBA、ボクシングを中心に精力的に取材活動を行う。『日本経済新聞』『スポーツニッポン』『スポーツナビ』『スポルティーバ』『Number』『スポーツ・コミュニケーションズ』『スラッガー』『ダンクシュート』『ボクシングマガジン』等の多数の媒体に記事、コラムを寄稿している

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