最初の4シーズンに90本塁打以上の捕手はピアッツァだけ。マリナーズの捕手は史上2人目まで5本
8月11日、カル・ローリー(シアトル・マリナーズ)は、3打席目と4打席目に、シーズン25本目と26本目のホームランを打った。
ローリーは、27歳の捕手だ。2018年のドラフトでマリナーズに3巡目・全体90位指名を受け、2021年の夏にメジャーデビューした。過去3シーズンのホームランは、2本、27本、30本。8月11日の1本目により、3シーズン連続25本塁打以上とした。
また、ローリーは、最初の4シーズンに最も多くのホームランを打った捕手――主に捕手としてプレーした選手――となる可能性もある。
ここまでの通算本塁打は、2本+27本+30本+26本=85本だ。スタッツ・センターによると、最初の4シーズンのホームランが、現時点のローリーよりも多かった捕手は、1992~95年に92本塁打のマイク・ピアッツァと、1934年と1937~39年に88本塁打のルディ・ヨークしかいない。
ちなみに、ローリーに次ぐ4人は、1970~73年に83本塁打のアール・ウィリアムズ、2019~22年に72本塁打のウィル・スミス(ロサンゼルス・ドジャース)、2010~13年に71本塁打のカルロス・サンタナ(当時クリーブランド・インディアンズ/現ミネソタ・ツインズ)、2015~18年に71本塁打のゲリー・サンチェス(当時ニューヨーク・ヤンキース/現ミルウォーキー・ブルワーズ)だという。
今シーズン、マリナーズは、162試合中119試合を終えている。残りは43試合だ。ローリーの月間本塁打は、4月が6本、5月が5本、6月が3本、7月が9本。今月は、7日に1本と11日に2本だ。直近の43試合で14本のホームランを打っているので、ここからの43試合も同じ本数の場合、シーズン本塁打は40本に達し、通算本塁打は99本となる。
ピアッツァは、16シーズンに427本塁打を記録し、引退後は、4度目の記者投票で殿堂入りした。
なお、ピアッツァは右打者、ローリーはスイッチ・ヒッターだ。昨シーズンまでは、ホームランの88.1%(52/59)を左打席で右投手から打っていたが、今シーズンは右打席で左投手に対し、よりパワーを発揮している。左打席の19.07打数/本(15本)に対し、右打席は9.55打数/本(11本)だ。