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25日(火)の東京は33度予想 梅雨の晴れ間は暑さに注意して

片山由紀子気象予報士/ウェザーマップ所属
【東京】この先10日間の天気予報、ウェザーマップ作画

 気象庁は23日午前、東北北部・南部が梅雨入りし、奄美地方が梅雨明けしたとみられると発表しました。

 今年の奄美地方は、梅雨が2週間程度短くなった一方で、降水量は平年より多くなり、短期集中型の梅雨となりました。

 今後は太平洋高気圧(夏の高気圧)が強まるため、全国的に気温がかなり高くなるでしょう。25日(火)の東京は最高気温が33度と予想されています。

梅雨入り前から大雨に

 今月の東京は、降水量が236.5ミリ(22日まで)に達し、すでに平年の6月の降水量を上回っています。梅雨入りは遅れたものの、雨はいつも以上に降っています。

 来月(7月)は平年並みの降水量が予想されていますが、少なくなる可能性もあります。この後は太平洋高気圧に覆われやすくなるからです。

【東京の月降水量】6月(左)と7月(右)の降水量を平年と比べたグラフ、筆者作成
【東京の月降水量】6月(左)と7月(右)の降水量を平年と比べたグラフ、筆者作成

強まる高気圧、東京は熱帯夜に

 奄美地方の梅雨明けは梅雨が後半に入ったことを意味しています。梅雨入りしたばかりなのに、もう半ば過ぎ?と思うかもしれません。冬に大きなエルニーニョ現象が起こったせい、とも思いますが、はっきりとした理由はわからず。ちぐはぐな空模様です。

 この先の予想天気図をみると、太平洋高気圧が強まり、日本列島を覆う予想となっています。

 図の中央に日本列島があり、暖色は平年と比べ気圧が高いことを、寒色は気圧が低いことを表しています。

5日間平均地上天気図(6/26~6/30)、ウェザーマップ作画、筆者加工
5日間平均地上天気図(6/26~6/30)、ウェザーマップ作画、筆者加工

【東京】この先10日間の天気予報、ウェザーマップ作画
【東京】この先10日間の天気予報、ウェザーマップ作画

 この先、東京では太平洋高気圧に覆われて、気温の高い日が続くでしょう。夜も気温が下がりにくくなるのが特徴で、25日(火)の朝の最低気温は25度と今年初の熱帯夜となる可能性があります。また、昼間は33度と予想されています。

去年の夏はとても暑かったけれど、今年も暑くなる。逃げ場のない暑さに気が重いです。

【参考資料】

気象庁:2週間気温予報解説資料、2024年6月23日

気象庁:1か月予報(6/22~7/21)、2024年6月20日

気象予報士/ウェザーマップ所属

民放キー局で、異常気象の解説から天気予報の原稿まで幅広く天気情報を担当する。一日一日、天気の出来事を書き留めた天気ノートは128冊になる。365日の天気の足あとから見えるもの、日常の天気から世界の気象情報まで、天気を知って、活用する楽しみを伝えたい。著作に『わたしたちも受験生だった 気象予報士この仕事で生きていく』(遊タイム出版/共著)など。

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