猫は私たち飼い主からすると、なんとも愛らしい生き物ですよね。見ているだけでも幸せになれる気がします。

しかし猫という存在は単にかわいいだけでなく、実は人間の心身にさまざまな効果をもたらしていることをご存知でしょうか？

そこで今回は、猫が与える効果を3つ紹介します。猫の飼い主さん必見の内容です。

1．飼い主は猫と過ごすことが幸せと感じる

多くの人が仕事や日常生活の中で様々なストレスを抱えています。しかし猫と過ごす時間は、そうした重荷から解放され、心が癒やされる至福の時間です。

実際にペットフード協会が行った全国犬猫飼育実態調査では、生活のなかでの一番の喜びを調べたところ、猫の飼育者全体の28.6％がペット（猫）と答え、家族と答えた人が全体の26.4％だったとあります。

つまり人間の家族よりも、猫が喜びを与えてくれてると思っている人が多いということです。

飼い主にとっては猫が与える無条件の愛情とひとときの安らぎが、他に代え難い特別なものなのかもしれません。

2．猫が与える秘密の効果3つ

2‐1．幸せホルモン「オキシトシン」が上昇

猫が与える秘密の効果の一つとして、オキシトシンの上昇があります。

オキシトシンは一般に「愛情ホルモン」「幸せホルモン」といわれており、親子間やパートナー間の絆を深めるのに重要な役割を果たしています。

そしてこのホルモンが、猫との触れ合いや交流でも放出されることもわかっています。

そのため猫と触れ合えばオキシトシンが放出され、免疫力アップやストレスの減少の効果が期待できるのです。

つまり猫をナデナデしているときは、気づかないうちに心が落ち着いていくということです。

帰宅後飼い主がすぐに愛猫をナデナデしたくなるのは、かわいいほかに「わたしを癒して〜」といった気持ちが本能的にあるからなのかもしれませんね。

2‐2．心身ともにリラックスさせる

猫のゴロゴロ音には、人間の心身をリラックスさせる効果があります。

というのも猫のゴロゴロ音は、人間の副交感神経を優位にする周波数（20～50ヘルツ）だから。

そのためゴロゴロを聞くと、ホルモンバランスが整ったり、筋肉の緊張がほぐれたりする効果があるそうです。

実際に筑波大学が行った研究で、ゴロゴロ音とホワイトノイズ（換気扇のような音）を聞かせた人の心拍数の変化を測定したところ、ゴロゴロ音を聞かせた人の心拍数だけが減少したことがわかっています。

また別の研究では猫と暮らしている人の心臓発作・脳梗塞の発症率が、そうでない人よりも低いことが発表されていたり。

このように猫のゴロゴロには、人間の想像をこえるほどの癒し効果がたくさんあるようです。

2‐3．骨を丈夫にさせる

猫のゴロゴロの振動には、骨を丈夫にする効果もあるといわれています。

最近の研究では、猫のゴロゴロの周波数と同じ振動を与えた人とそうでない人の骨密度を計測したところ、ゴロゴロの周波数の振動を与えた人の骨密度が改善されたということがわかりました。

また猫自身骨折の回復が非常に早いのも、このゴロゴロ音による振動のおかげともいわれています。

このように猫のゴロゴロは心だけでなく、人間の体にまで高い癒し効果をもたらしてくれているんですね。

3．まとめ

猫は人を癒す力をたくさんもっています。ストレスを発散させたり、不安を解消する心理的効果、骨密度の改善といった身体的効果など、猫の「癒し力」は計り知れません。

そして何よりも猫のカワイイ姿と仕草に人は自然と癒されるのです。猫と暮らすと癒しの空間で過ごせるだけでなく、視野が広がり、生活習慣も良くなるでしょう。

ぜひ猫の力を借りつつ、お互いを支えながら、健やかで幸せな生活を送りましょう。