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【京都市中京区】築120年超の京町家で種子島発の黒毛和牛や伊根直送の新鮮魚介を堪能できる店が新規開店

HOTSUU地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)
産地直送の伊根岩ガキ「夏珠(なつみ)」提供は8月初旬まで

 京都市内のど真ん中となる烏丸六角西入に2024年7月8日(月)、「WAGYU KAJIYA 神慈や(かじや)」がオープンします。7月7日に行われたレセプションで、築120年を超える京町家を改装した店内が公開されました。しっかりとした梁に支えられた開放的な空間は京町家ならではですね!

 さて、この店で提供される「梶屋牛(かじやぎゅう)」は、世界一の和牛として名高い「尾崎牛」を生み出す尾崎宗春氏の指導の下、自社の経産牛をビールのしぼり粕を中心とした自然配合飼料で肥育され、太陽と豊富な雨、海風で活き活きと育てられた新しいブランド牛です。オーギ(サトウキビ)の搾りかす(バガス)は牛舎の敷料、トップ(葉)やセビ(精脱作業副産物)は天然飼料となり、牛の堆肥はオーギ畑に戻されるという完全循環型の生業が梶屋牛を支えているのだとか。

 「梶屋牛」の誕生には、種子島に暮らし、衰退する島の復興を強く願う梶屋拓朗氏(株式会社mulberry代表取締役)の熱い思いがありました。現在島には200頭の黒毛和牛が飼育されています。「将来的には500頭にしたい」と話します。梶屋牛は第一号の「うめわか」が出荷したばかりにも関わらずA3ランクの格付けを獲得する快挙を成しています。株式会社mulberryは、「競争力と持続力ある雇用を地域に創出し、食・酒・工芸・民芸・祭り・方言など地域文化への誇りと活気にあふれる地域づくりに貢献すること」を理念とされています。

 レセプションではその日に届いたばかりの「梶屋牛」のステーキを食べることが出来ました。見た目も美しすぎるほどの赤身で淡白な口当たりなのですが、上品な甘みがあって、それでいて肉の旨味がガツンと来るめちゃ美味のステーキでした。A5ランクとなんら引けを取りません!

 さらに、産地直送の伊根岩ガキ「夏珠(なつみ)」を食べてみると、大振りのプリプリの身はえぐみが無く優しい口当たりで口に含むと海そのものが広がるようなミルキーさ。これも最高に美味! カキ養殖は通常は3年が一般的です。しかし清水として知られる伊根湾で養殖される夏珠は4年物。山からの栄養を豊富に含んだ海が、時間をかけて身入りの良い夏珠を育んでいます。もちろん滅菌海水装置を通しているので、安心して生食できます。

 他にも日本三大鰤の一つである「伊根ブリ」など伊根直送の旬の魚介類や京の伝統野菜を使った創作料理など魅力的な逸品が提供されます。ドリンク類も日本酒、クラフトビール、ワイン、ジン、ウィスキーに至るまで「京都のお酒」が取り揃えられています。歴史ある酒蔵から新進気鋭の醸造所まで幅広くラインナップされているのも嬉しいですね!

「WAGYU KAJIYA 神慈や(かじや)」提供
「WAGYU KAJIYA 神慈や(かじや)」提供

 また、大河ドラマ「軍師官兵衛」などを手掛けた京都市在住の書家・祥洲氏による屋号や、京藍染師の松崎陸氏による弁柄染めの暖簾、中村ロウソクの和蝋燭をはじめ、京の伝統工芸品がずらりと並んでいます。こちらの展示だけでも見ごたえがあります。

 ぜひお立ち寄りください!

「WAGYU KAJIYA 神慈や(かじや)」(外部リンク)京都市中京区烏丸六角西入ル骨屋町150-1 075-746-3755

地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)

 「YAHOO!ニュース ベストエキスパート2024 地域クリエーター部門 特別賞」を受賞 京都をこよなく愛する地域ニュースサイト号外NETの京都市担当タウンクライヤ―です。四国から大阪の元地方紙記者。観光ガイドをしながら京都時空観光案内2024(観光ガイドのための京都案内マニュアル)全19巻や「やさぐれ坊主京を創る 前田玄以の生涯」(京都文学賞一次審査通過)はじめ、京都を題材にした小説なども執筆しています。

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