本塁打トップの大谷翔平に新たなライバル出現!? オールスターでバッテリーを組んだ捕手がその差を半数に
ア・リーグの本塁打トップ2は、41本の大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)と36本のブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)だ。2人は、メジャーリーグ全体のトップ2でもある。前半戦を終えた時点でも、彼らは1位と2位にいた。その差は、今も当時と同じだ。大谷がゲレーロJr.に5本差をつけている。
ただ、急激な勢いで彼らに迫っている選手がいる。オールスター・ゲームで大谷とバッテリーを組んだ、サルバドール・ペレス(カンザスシティ・ロイヤルズ)だ。前半戦のホームランは、リーグ9位タイの21本。大谷より12本少なく、ゲレーロJr.とも7本の差があった。それが、8月26日時点のホームランは35本だ。ゲレーロJr.とは1本しか違わず、大谷との差も半数の6本に縮めている。
大谷もゲレーロJr.も、後半戦のホームランはここまで8本だ。決して少ない本数ではないものの、前半戦に比べるとペースはダウンした。それに対し、ペレスは後半戦に14本。ナ・リーグではジョーイ・ボトー(シンシナティ・レッズ)が後半戦に17本を記録しているが、ペレスの14本はカイル・シーガー(シアトル・マリナーズ)と並び、ア・リーグで最も多い。ちなみに、ボトーはシーズン全体で28本、シーガーは30本だ。
後半戦に入ってから6週間が過ぎ、シーズン終了までは6週間を切っている。例えば、ペレスのいるロイヤルズは、後半戦の73試合中38試合を終えたので、残りは35試合だ。ここからも同じように差を縮めていったとしても、ゲレーロJr.はともかく、大谷にはわずかに届かない。とはいえ、シーズンはまだ5週間以上も続く。
なお、大谷とゲレーロJr.だけでなく、メジャーリーグ10年目のペレスも、すでにシーズン本塁打の自己最多を更新している。前年までは、2017年と2018年の27本が最も多かった。
あと5本のホームランを積み上げると、ペレスはア・リーグ初の捕手となる。それについては、こちらで書いた。