大根は上と下どっちがお得?野菜のプロが教える大根の上手な使い分け
こんにちは
野菜ソムリエプロのサワハナです。
少しずつ寒くなってきたこの季節、美味しい秋刀魚を食べるときに大根おろし、おでんにかかせない味の染みた大根。この時期になると大根を食べる機会が増えてきますね。しかし大根おろしを食べるときに辛すぎて食べれないことはありませんか?
実は大根の部位によって味わいに違いがあるため、部位を使い分けることによってより美味しくいただくことができるんです。
今回は大根の部位による上手な活用方法を野菜ソムリエプロのサワハナがご紹介します。
大根は3つの部分に分けられる
大根は主に上部・中部・下部の3つの部分に分けられます。
一般的には上部は水分量が多く甘みがある
中部は甘みと辛味のバランスが良い
下部は水分量が少なく辛味がある
といわれています。
大根は成長する時に下へ下へと根を伸ばすため、葉に近い上部には葉で作られたでんぷんなどを蓄えるために甘く水分量が多く、下にいくにつれて害虫から身を守るためにも辛くなっているといわれています。
甘い上部は大根おろしに
水分量の多い上部は大根おろしや野菜スティックなど生で食べるのに向いています。また、大根おろしはおろしてすぐよりも少し時間をおいて食べた方が辛味がおさえられると言われているので、辛味が苦手な方は上部を使って少し時間をおいて食べてみてください。
中部は何にでも使える万能部位
中部は甘みと辛味のバランスがちょうどいいためどんな料理にも活用することができます。大根らしい味わいを持っているので煮物やおでんの具材として用いることで味がよく染みて美味しくいただけるでしょう。
下部は漬物に
下部は水分量が少ないため味が染み込みやすくなっています。
また辛味成分の原因であるイソチオシアネートが多く含まれており、抗酸化作用を高める働きがあります。イソチオシアネートは加熱することのよって効果が落ちてしまうので、漬物にしていただくのが1番おすすめです。
まとめ
今回は大根の部位による違いをご紹介しました。
スーパーでは1本売りだけではなくカットされた大根も販売されているので、用途に合わせて大根を活用してみてください。
秋から冬にかけて大活躍の大根、部位による活用を工夫してもっと皆さんの食卓に並ぶことを願っています。