新町錦小路に素敵な佇まいのビストロがあります。麺屋ビストロと書いてあるので、てっきりパスタ系かと思っていたら、なんと「ラーメン屋」さん。「麺ビストロNAKANOは元フレンチ職人が作る新感覚の創作麺で、フレンチ×和＋拉麺の融合が楽しめます。

フレンチもラーメンも大好きなわたしにとっては、願っても無い組み合わせ。定番メニューは、ハチノスとして知られるホルモン「トリッパ」入りとまと麺や白しょうゆ麺、黒しょうゆ麺。しょうゆ麺の出汁には、鶏のフォンドボー（骨や肉でとっただし汁）と魚介が使用されているようです。見ためはシンプルなラーメンですが、味はどんな感じなのでしょうか？

せっかくなので変わり種のラーメンが食べてみたい！ということで、季節限定「枝豆とほうれん草のポタージュ麺」をトライしてみました。

見ためはラーメンとは思えない上品な仕上がり。若草色のスープにはベーコンやチキン・枝豆が入っており、中央にはカリカリのポテト。芸術的で崩すのがもったいないくらいです。

スープはあっさりしたほうれん草のポタージュ。バターが効いた豆乳スープに、ベースは和風のだしが効いているよう…。とてもおいしいです。これだけ食べていると、ポタージュを味わっていて、バゲットが欲しくなります。

中に入っている麺を取り出してみると、全粒粉系の麺。小麦の表皮が混ざったふすま麺はミネラルやビタミン・食物繊維が豊富で、低糖質な麺として知られています。もちもち系のパスタを連想しましたが、完全なる中華麺。麺を食べたときは衝撃的でしたが、クリーミーなポタージュが麺とよく絡んで、一体化します。

塩気のあるベーコンやポテトと一緒に食べるとまた異なる味わいが楽しめます。極めつけはチャーシュー代わりのローストチキン。しっとりとしたチキンはスープがよく染み込んでいて絶品です。

ランチタイムはセットメニューがお得。＋150円でライスまたはパンとミニデザート。＋300円にすると、あさりピラフとミニデザートがつきます。絶対ピラフが美味しそう！ということで、実は「あさりピラフセット」を注文していました。

フォンドボーで炊かれたピラフはやさしい味わい。チャーハンとはまったく異なり、ラーメン屋さん？！にいることを忘れてしまいそうでした。

締めはパイナップルのシャーベット。しっかりとした果汁のシャーベットでトロッとした食感が後引くおいしさです。店内には豊富なワインリストとビールのラインナップ。キャロットラペやチャーシューなど、お酒と一緒に楽しめるアラカルトもあり、締めのラーメンのために、美味しいお酒を飲むという逆の発想で食事が楽しめるようです。

オーナーさんをはじめ、店員の皆さんの感じがすごくよくて、居心地のよさも抜群でした。これはリピート確定！「麺屋ビストロNAKANO」はお友達に教えたくなるお店です。

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